米国債への売り圧力、CTAの脅威収まった公算大きい-JPモルガン

  • 強い下方圧力としてとどまる公算小さい-パニギリツオグル氏
  • 短期・長期トレンド、平均回帰シグナルに基づく独自モデルで分析

4月の米国債相場の下落局面にはいつも短期投資家の姿があった。ただ、それは相場反転を期待する強気派にとって好ましいニュースかもしれない。

  JPモルガン・チェースによると、モメンタム投資戦略を採用する商品投資顧問業者(CTA)が4月18日に米10年債先物のポジションを中立から売りに転換。その後10年債利回りが一時3%を回復するのを後押ししたという。

  JPモルガンは同月27日のリポートで、このポジション転換は特に鋭く、世界最大の米債券市場に弱気センチメントを引き起こしたと指摘。ただ、CTAが顕著な売りにとどまっても、それはまた米国債市場の基調的な動きを悪化させるCTAの力が低下した可能性を示唆する。ニコラオス・パニギリツオグル氏らストラテジストは、「モメンタムトレーダーが今後、米10年債に対する強い下方圧力としてとどまる公算は小さい」との見方を示した。

  ファンドごとに異なる広範なシグナルを追い、システマチックにトレードするCTAのポジションを把握するのは難しい。CTAのエクスポージャーを把握するためJPモルガンは、短期・長期トレンドのほか、モメンタムが極端に見える場合に戦略は中立に向かうと仮定する平均回帰シグナルに基づく独自モデルを使用する。

  JPモルガンのストラテジストは、「利回りをさらに押し上げる新たなカタリスト不在でモメンタムのシグナルが再び中立に転じ始めた場合」、CTAはいずれ米国債相場の押し上げに寄与する可能性もあり得ると結論付けた。
        

原題:JPMorgan Says Treasury Selling Pressure From Quants Likely Over(抜粋)

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