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米財務長官の訪中控えて米投資家は「静観」-貿易交渉は予断許さず

  • 中国でのディールメーキングからほとんど戦線離脱状態
  • ムニューシン長官の訪中成功なら未処理案件飛び出す-クルスコス氏

米国のビジネスリーダーらは貿易面の緊張が高まる中国でのディールメーキングからほとんど戦線離脱状態にある。ムニューシン米財務長官の今週の訪中で不安が和らぐかどうか慎重に見守る姿勢だ。

  ミルケン研究所主催の国際会議に出席のため米カリフォルニア州ビバリーヒルズに4月30日に集まったディールメーカーたちは、多額の輸入品への関税を巡り米中貿易交渉が予断を許さない状況にあるため、中国ビジネスへの意欲は落ちていると話した。ムニューシン財務長官に加え、クドロー国家経済会議(NEC)委員長、ライトハイザー通商代表部(USTR)代表、ナバロ国家通商会議(NTC)委員長が今週、何らかの形での合意をまとめようと訪中する。

  EYで取引助言サービスを担当するグローバル副会長のスティーブ・クルスコス氏は同会議でインタビューに応じ、「中国へのディールも同国発のディールも休止状態にある」と述べ、「ムニューシン長官の訪中が成功すれば、未処理案件が飛び出してくる可能性はある」と予想した。

対中貿易などについて話すムニューシン財務長官

(出所:Bloomberg)

米国と中国の緊張関係に関する有力ディールメーカーの発言は以下の通り。

  • ベイン・キャピタルの共同マネジングパートナー、ジョナサン・ラビーン氏は、「評価が非常に難しく見極め不可能な要素を生み出している」と指摘。「静観姿勢が広がろう。ある地域への投資を考える際には、その地域へのアプローチ方法に影響する現地情報をよく考慮するものだが、ここにきて特定地域へのわれわれの投資力に米政府がどう影響するかという要素も加わった」と述べ、ムニューシン米財務長官の訪中時に「多くのことが成し遂げられることを心から期待する」と続けた。
  • ベアリングズのトーマス・フィンク最高経営責任者(CEO)は、「中国のビジネスと米国のビジネスの相互依存性が高まっており、それが今後10年の世界の成長を主導するというのが現実だ」と指摘。「貿易と政治の駆け引きが続いていることに留意し心配すべきだという意見に私は同意するものの、長期的に米中関係を動かすのはビジネスの相互依存性だ」とコメントした。

原題:China-Wary Investors in ‘Wait-and-See’ Mode Amid Trade Tensions(抜粋)

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