ドル・円は小幅高、原油高が下支え-FOMC見極めムードも

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  • 朝方に付けた109円24銭を日中安値に水準を109円46銭まで上昇
  • ドル・円の上値めどは2月高値110円48銭辺り-しんきんアセット

東京外国為替市場のドル・円相場は小幅上昇。イラン情勢の緊迫化などを背景にした原油高が相場の支えとなった。この日から2日間の日程で開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めようとする雰囲気も強く、上値は限定的だった。

  1日午後3時35分現在のドル・円は前日比0.1%高の1ドル=109円43銭。朝方に付けた109円24銭から徐々に水準を切り上げ、午後の取引終盤にかけて109円46銭まで上昇した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%高の1147.70。

  ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は、ドル・円について、「イスラエルのネタニヤフ首相報道を受けてイランなどへ関心が向かい、原油価格が反応して、米インフレ上昇懸念などに注目となっている」と指摘。「日本は、ゴールデンウイーク谷間でやる気がなくひと休みの中、FOMC、RBA(オーストラリア準備銀行)、米雇用統計など盛りだくさん。109円50銭が焦点になる。109円60銭を上抜ける勢いがつけば、次は110円30銭まであると思う」と語った。

イランの核兵器極秘計画に関するイスラエル首相発言の記事はこちらをご覧ください。

  米国ではFOMCが1、2日に開催される。市場予想では政策金利が1.5ー1.75%のレンジに据え置かれると見込まれている。声明文ではインフレ率に関する評価が注目されている。  

  オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)取引に基づき推計される5月のFOMCでの米利上げ予想確率は1日時点で3.2%程度。一方、6月のFOMCでの米利上げ予測確率は97.1%に達した。米10年債利回りはこの日の時間外取引で一時1ベーシスポイント(bp)高の2.96%程度に上昇した。

  しんきんアセットマネジメントの加藤純チーフマーケットアナリストは、「FOMCも米雇用統計もあり、皆それを待たざるを得ない」と説明。米利上げに関しては、「6月はたぶんやるんじゃないか。もともと3、6、12月と皆みていると思う。個人消費支出(PCE)もちょっと強かった。10年債は3%が壁というよりも3%前後の動きになるだろう。その流れの中でドル・円の上値めどは2月高値110円48銭辺り」と述べた。

  米商務省が4月30日に発表した3月の米個人消費支出(PCE)は前月比0.4%増加。価格指数は前年比2%上昇と1年ぶりに金融当局の目標に達した。

米個人消費支出についてはこちらをご覧下さい。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%安の1ユーロ=1.2058 ドル。一時は1.2057ドルまでユーロ安・ドル高が進んだ。

  豪ドル・米ドル相場は、ほぼ横ばいの1豪ドル=0.7527米ドル。前日は一時0.7525米ドルと昨年12月12日以来の豪ドル安・米ドル高水準を付けた。オーストラリア準備銀行(中央銀行)はこの日、政策金利の据え置きを決めた。

  しんきんアセットの加藤氏は、「米ドルは対豪ドルや対ユーロでは基本的には強い。特にオーストラリアは相当しばらくの間、政策金利1.5%でみている人が多い。欧州は一部減速感も出てきて循環的にいったんピークアウト感。一方、米金利は2年債などがじわじわと上がっていくと想定すると、ユーロ売り・ドル買い、豪ドル売り・米ドル買いという流れができていると思う」と述べた。

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