中国スマホメーカーのIPO、少なくとも1.1兆円規模か

  • 14年のアリババIPO以来の規模となる可能性
  • HKMAは香港ドル買い-流動性吸収で銀行間金利すでに上昇

Xiaomi Corp. Mi MIX 2S smartphone

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

中国のスマートフォンメーカー、小米は少なくとも100億米ドル(約1兆1000億円)規模の新規株式公開(IPO)を準備している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。2018年のIPOとして世界最大級になる見込みだが、上場先の香港にとってはもろ刃の剣になりかねない。

  投資家が多額の資金を借りてIPOに申し込むためだ。香港の人気銘柄への申し込みは殺到することが多く、倍率が数百倍に上ることもある。これにより香港銀行間取引金利(HIBOR)が上昇すれば、住宅ローンの借り手や融資を受ける企業のコストは高くなるほか、特定のIPOに資金が集中すれば、香港の株式市場全体に回る資金は少なくなる。

  中国平安保険(集団)傘下の平安健康医療科技(平安好医生)が先週、一般投資家から需要申告の受け付けを始めた際には、HIBORは約10年ぶりの大幅上昇となった。

  香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)は対米ドルでの許容変動幅の防衛に向けて香港ドル買いを実施し、域内の流動性を吸収したことから、数年にわたり超低水準で推移していた香港の銀行間金利はすでに上昇傾向にある。

  小米のIPOは、ニューヨークで250億ドル規模に達した14年のアリババ・グループ・ホールディングのIPO以来の大きさとなる可能性がある。香港信報は複数の匿名関係者の話として、小米が今週中にIPO申請を行い、6月末にも上場する可能性があると報じた。小米はIPOに関してコメントを控えた。

原題:Xiaomi’s $10 Billion IPO Risks a Cash Crunch in Hong Kong (2)(抜粋)

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