インベスコ:顧客説得不要、机たたかずとも資金は商品ETFに流れる

  • 2年前は素晴らしい購入機会だと顧客説得に苦慮-ブルーム氏
  • インフレヘッジへ顧客動く-期間10年のBEIは14年以来の高水準

米インベスコは2年前、相場反転に備えてポートフォリオに商品を加えるべきだという考えを顧客に理解してもらうのに苦慮していた。そしてインフレ懸念が広がる現在、状況は一変した。

  9340億ドル(約102兆円)の資産を運用するインベスコのグローバル・マーケット・ストラテジスト、ジェーソン・ブルーム氏は「サイクルは底入れしつつあり、素晴らしいエントリーの機会だと私は2年前、机をたたきながら訴えていたが、価格が低い状況で投資家に買わせるのは非常に難しかった」と述べた上で、「現在、投資家が商品を買っている理由は、ポートフォリオにおけるインフレヘッジのためだ」と説明した。  

  インベスコの上場投資信託(ETF)、「ソース・ブルームバーグ・コモディティUCITS・ETF」は今年に入り5億ドルを超える資金を集め、ブルームバーグが集計する商品関連ETFで4番目の資金流入額となっている。同ETFの資産は約1年前の上場時からほぼ倍増。「パワーシェアーズDBコモディティ・インデックス・トラッキング・ファンド」など、インベスコが提供する同種のETFも人気が高い。
       

 
  今年に入り原材料価格はほとんど上昇していないものの、価格上昇に伴うリスクから保有資産を守りたいETF投資家がこの資産クラスに押し寄せている。期間10年のブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は今週上昇し、2014年以来の高水準に達した。ブルーム氏によると、期近物の価格が期先物を上回るバックワーデーション(逆ざや)が一部資産で起こり、過剰供給の解消が示唆されている産業用メタルやエネルギーへの関心も高まっている。

  ブルーム氏はバックワーデーションが急激なため、期近物から期先物への乗り換えで得られる「リターンが非常に高い」と述べ、「価格が横ばいでも、エネルギーで8、9%のリターンを上げることが可能だ」と指摘した。

原題:Invesco ‘Pounding the Table’ No More as Commodity ETFs Surge(抜粋)

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