名画売却で4万8000%のリターン実現か-イリノイ州最良の投資の公算

  • マーシャル氏の名作、入札で最高1200万ドル-購入価格2.5万ドル
  • ムーディーズとS&P、イリノイ州に全米で最低の格付け付与

芸術が世界を救うことはないかもしれないが、イリノイ州の財政を助けることはできるかもしれない。

  同州のメトロポリタン・ピア・アンド・エクスポジション・オーソリティー(MPEA)が24日に売却を決めたシカゴの芸術家ケリー・ジェームズ・マーシャル氏の絵画「パスト・タイムズ」に、来月開かれるサザビーズのオークションで800万-1200万ドル(8億7500万-13億1000万円)の値が付きそうだ。MPEAは1997年にこの名画を2万5000ドルで購入、その価値は最大で4万8000%上昇した可能性がある。

マーシャル作「パスト・タイムズ」

出典:サザビーズ

  イリノイ州はやれることは何でもやるようだ。同州は25日、非課税債5億ドルを発行した。ムーディーズ・インベスターズ・サービスとS&Pグローバル・レーティングはイリノイ州に対し、全米の州で最も低い格付けを付与。これは投資不適格(ジャンク)級の1段階上に位置する。

  マーシャル氏は美術館や民間コレクターの人気を集める現代美術のトップアーティストの一人。長い間見過ごされ、過小評価されてきたマーシャル氏のような黒人アーティストは、今や市場で最も人気のあるコーナーの一角を占める。5月17日のフィリップスのオークションに出品されるマーシャル氏の2014年の作品「アンタイトルド(無題、ブランケット・カップル)」は350万-550万ドルと推定されている。

  絵画の売却収入は資本維持のための準備基金に納められる見通し。MPEAの広報担当シンシア・マッカファーティー氏は、今後15年間に必要とされる改善は5億ドルとMPEAが認識していると語った。
        
原題:A 48,000% Return on a Painting May Be Illinois’ Best Investment(抜粋)

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