米独イールドカーブは反転か-債券市場で臆測呼んだ大規模先物取引

  • 25日の取引後、米利回り曲線はスティープ化-ドイツはフラット化
  • 26日のECB政策発表、来週のFOMCを前にした取引
Photographer: Brendan Smialowski

世界の債券市場で誰かが、米国のイールドカーブ(利回り曲線)フラット化とドイツのスティープ化の同時進行はこれ以上長く続かないと踏んだようだ。

  25日の市場で欧米の金利先物を対象とする大規模取引が、その規模の大きさと独米という異例な組み合わせで注目を集めた。利回り曲線が米国債の期間5-10年でフラット化が止まる一方、ドイツで一段のスティープ化が回避されれば、もうかるという取引だ。

  この取引は、米利回り格差が2007年以来の小ささである12.3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)というフラット化の進行から1週間のタイミングで起きた。また、数日前にはドイツ国債の利回り格差が2カ月ぶりの大きさに広がり、利回り曲線はスティープ化。こうして、独米の利回り曲線のスプレッドは23日に48bpと、1月以来の大きさとなり、2000年以来の水準に近づいていた。

  それが25日の取引後は一転し、米利回り曲線はスティープ化、ドイツでは同日で最もフラット化した。26日は欧州中央銀行(ECB)が金融政策を発表するが、政策変更は予想されず、来週開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)は既に利上げを今年1回実施済みで、年内あと2回以上の追加利上げは市場が織り込んでいる。

  ドラギ総裁らECB政策委員会メンバーが市場が予想するよりもタカ派になり、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が引き締め路線から離れれば、25日の取引実行者は恩恵を受けるわけだが、そのようなシナリオはもちろん、期待されていない。それでなおさら、この取引が注目を集めることになった。

  CMEグループが26日に建玉のデータを公表するまで、取引の動機ははっきりしないままだろうが、取引の規模は強い確信に基づくことを示唆している。1bpの利回り変動で1枚の先物ポジションに生じる損益をドルベースで概算したDV01ベースで、デュレーションリスクは470万ドル(約5億1400万円)相当という大きさだ。

原題:Bond Trader Makes Huge Bet on U.S.-Germany Yield Curve Reversals(抜粋)

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