ドル109円前半、高値更新後は利益確定売りで反落-米金利動向見極め

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  • 朝方の109円47銭から一時109円25銭まで下落
  • 110円の節目を前に売れば利益が取れる-外為オンライン

東京外国為替市場のドル・円相場は小反落し1ドル=109円台前半。前日の海外市場で米長期金利上昇につれてドルが買われた流れを引き継いで約2カ月半ぶりの高値を更新したが、利益確定とみられる売りなどに押され下落に転じた。

  26日午後3時1分現在、ドル・円は前日比0.1%安の109円33銭。朝方に109円47銭まで上昇し、2月8日以来のドル高・円安水準を付けた。その後は、若干水準を切り下げて一時109円25銭まで下落、午後はもみ合いが続いた。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は同時刻現在、ほぼ横ばい。

  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、「110円の節目を前に、現行水準で売れば利益が取れる」と説明。米長期金利ついては「3%に乗って、投資として魅力的な水準になっている。ある程度の買い戻しが入り、このまま3.3~3.5%へは行かないと思う」と述べた。

  米長期金利はこの日の時間外取引で一時1ベーシスポイント(bp)低下の3.02%程度に下げた。前日の米国市場では3bp上昇の3.0259%程度で終了。一時3.0334%と2014年1月2日以来の高水準を付けた。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)マーケッツ本部の吉利重毅外国為替・コモディティー営業部長は、「アジア時間で米金利上昇が一服していることもあり、ドル・円は利食いなどで売られている。米長期金利は3.1%や3.2%程度まで上昇する可能性はあるが、ドルは一辺倒に上がっているためペースは落ちそう」との見方を示した。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%高の1ユーロ=1.2179ドル。前日に続き一時1.2160ドルと3月1日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた後、小じっかりに推移。欧州中央銀行(ECB)はこの日、金融政策決定を発表し、ドラギ総裁が記者会見を行う。市場では金融政策の据え置きが見込まれている。

  ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は、米連邦準備制度理事会(FRB)が今年3回の利上げを予想している一方で、「カナダ中銀は利上げをやるか、やらないかという印象。英中銀も利上げに向けた勢いがなくなった。欧州中央銀行(ECB)への期待度も下がっている。米国だけが利上げという姿勢の中で、ドルに資金が流れる動き」と分析。もっとも、「ユーロ・ドルは1.20ドルを下抜けない限り、レンジ相場」とも語った。

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