日米貿易摩擦の回避に一役買うか-ガス運搬船SAKURAが初出港

  • SAKURAは「日本と米国の友好と親善のシンボル」-郵船
  • 日本の貿易問題への取り組みを示している可能性-フィール氏

日本の大型ガス運搬船「LNG SAKURA」が、アジアとの貿易を巡るトランプ米大統領の不満を和らげる役割を果たそうとしている。

  液化天然ガス(LNG)業界最大の球形タンクを持つこの船は22日、メリーランド州のドミニオン・エナジーのコーブポイント・ターミナルから日本に向け初出港した。船を共同保有する日本郵船によると、SAKURAは「日本と米国の友好と親善のシンボル」。東京の米大使館は、今後も「米国のLNGは日本に運ばれ、家庭や企業にエネルギーを供給する」とツイッターに投稿した。

  トランプ政権は貿易の不均衡是正に向け、米国の豊富なシェールガスの購入をアジア諸国に求めている。今回の出荷はこの圧力が機能している可能性を示唆するものだ。世界最大のLNG輸入国である日本は、2011年の東京電力福島第一原子力発電所の事故以後で最高水準に達している電力需要を賄うためにLNGを必要としている。最も重要なのは、中国に次ぐ輸出先である米国と良好な関係を維持することが日本経済には欠かせないということだ。

  ポテン・アンド・パートナーズでビジネスインテリジェンス世界責任者を務めるジェーソン・フィール氏は「トランプ政権が貿易赤字に焦点を当てていることを日本政府が懸念しているのは間違いないため、これは日本が貿易問題に取り組んでいることを示そうとする試みかもしれない」と語った。
  
  SAKURAは関西電力が所有権の70%を保有。残りは日本郵船が持つ。

To Asia With Love

A lot of America's super-chilled fuel has landed in the region

Source: Bloomberg Vessel Tracking, IHS, Genscape

原題:Japan Ship Takes ‘First of Many’ U.S. Gas Loads in Nod to Trump(抜粋)

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