きょうの国内市況(4月25日):株式、債券、為替市場

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●日本株反落、米金利3%で「適温」変化を懸念-輸出や素材中心下げる

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  東京株式相場は反落。米国の長期金利が4年ぶりに3%まで上昇し、低金利による潤沢なマネーフローが株価を押し上げる「適温相場」の持続性に懸念が広がった。建設・鉱山機械の先行きも警戒され、機械や電機など輸出株が下落。鉄鋼など素材株、市況安の鉱業、石油株も安い。

  半面、為替の円安基調は投資家心理にプラスに働き、主要株価指数は午後の取引で下げ渋り。業種別では電力や食料品、建設、陸運株など内需セクターが堅調、下支え役を果たした。

  TOPIXの終値は前日比2.02ポイント(0.1%)安の1767.73、日経平均株価は62円80銭(0.3%)安の2万2215円32銭。

  日興アセットマネジメントの神山直樹チーフ・ストラテジストは、「米国で金利上昇と合わせ、1ー3月が景気ピークとの見通しが出てきたため、米国株が下がり、日本株も引き継いだが、米国株に比べ下げが限定的なのは、為替の円安進行が食い止めている」と指摘。米長期金利の上昇は「悪い面ばかりではなく、為替のドル高・円安につながり、輸出が多い日本企業にはプラスの話」と言う。

  東証1部33業種は機械、鉱業、石油・石炭製品、電機、ガラス・土石製品、鉄鋼、証券・商品先物取引、サービス、化学、非鉄金属など15業種が下落。上昇は電気・ガス、ゴム製品、食料品、建設、陸運、保険、輸送用機器、銀行など18業種。

  売買代金上位では、シャイアーが買収提案を受け入れる方針を示し、財務悪化懸念の武田薬品工業は大幅安。ジェフリーズが業績予想を下げた昭和電工、前期の利益速報値が計画から下振れたカシオ計算機も売られた。米キャタピラー株下落の影響でコマツも安い。半面、腎疾患治療薬が米国で承認された大塚ホールディングス、今期業績計画が市場予想を上回った日立ハイテクノロジーズは高い。

  東証1部の売買高は14億2346万株、売買代金は2兆4679億円。値上がり銘柄数は1077、値下がりは894だった。

●債券下落、米長期金利3%台乗せや円安重し-中長期ゾーンに売り圧力

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  債券相場は下落。米国の長期金利が4年ぶりに3%台に乗せたことや為替市場でドル高・円安が進んだことを受けて、先物や現物の中長期ゾーンを中心に売り圧力が掛かった。一方、日本銀行が実施した長期・超長期ゾーン対象の国債買い入れオペは無難な結果に収まった。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比3銭安の150円64銭で取引を始め、一時150円69銭と小幅プラスに転じた。その後は売りが優勢になり、午後は150円52銭まで下げ、結局12銭安の150円55銭で引けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「米長期金利が3%を完全には上抜けしたわけではないが、為替も円安方向で、午後に先物が売られた。中期は前日の2年入札が堅調で買われた反動もあるかもしれない」と述べた。ただ、「超長期債は押し目買い需要も強い」との見方も示した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と横ばいの0.05%で取引を始め、午後は0.06%に上昇した。新発5年物135回債利回りは1ベーシスポイント(bp)上昇のマイナス0.095%を付けた。新発20年物164回債利回りは1.5bp高い0.545%、新発30年物58回債利回りは0.5bp高い0.745%にそれぞれ上昇した。

●ドル・円続伸、米金利上昇受けた買い継続-110円ちょうど意識との声も

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  東京外国為替市場のドル・円相場は続伸。米10年国債利回りが約4年ぶりの高水準を付けるなど、主要先進国の中で高金利通貨となったドル買いの流れが続いた。米長期金利の一段の上昇を見込む市場関係者からはドル・円の上値のめどを1ドル=110円ちょうどと指摘する声も出ている。

  ドル・円相場は25日午後3時51分現在、前日比0.3%高の109円13銭。午後の取引終盤にかけて一時109円15銭まで上昇した。米10年国債利回りは午前に一時3.007%と2014年1月8日以来の高水準を更新。同利回りが2.90%台まで伸び悩んだ際には、ドル・円も108円後半に下げる場面がみられたものの、米長期金利が高止まる中で底堅い動きとなった。

  三井住友信託銀行マーケット金融ビジネスユニット西日本営業推進チームの西田朋広チーム長は、「北朝鮮や中東などの地政学リスクが落ち着きを見せる中で、米長期金利が3%に乗せてきたことでドルの買い戻しが続いている」と指摘。前日の米株式市場は大幅安となったものの、「米株はリスクオフの株安という印象は小さく、2月の急落とは少し異なっており、米金利上昇がドル買いになりやすい」と述べた。

  ユーロ・ドルは同時刻現在、前日比0.2%安の1ユーロ=1.2214ドルで推移。前日には一時1.2182ドルと3月1日以来の安値を付けていた。ユーロ・円は0.1%高の1ユーロ=133円30銭。前日は一時2月13日以来の高値133円49銭を付けた。

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