中国指導部の景気認識に変化-15年以降で最も強い警戒シグナル

  • 穏やかさの下に潜むリスク表面化の強い懸念-九州証の鄧海清氏
  • トーンの変化は小さくはなく、相当なもの-ナティクシスのシュ氏

中国指導部は国内経済に関し2015年以降で最も強い警戒シグナルを発した。成長が鈍る可能性があり、貿易・金融リスクが急激な減速を招きかねない事態となれば、政策を微調整する用意があると示唆した。

  共産党の習近平総書記(国家主席)が主宰した党中央政治局会議後に出された声明は、地政学的な状況が一段と複雑になる中で、18年の経済目標達成には大きな努力が必要だと指摘した。国営メディアが23日報じた。

  政治局の声明が内需を支える必要性に触れたのは15年以来。レバレッジ(借り入れ)解消への言及もなくなった。投資家は景気認識におけるこうしたトーンの変化について、政府が正当と見なせば引き締め措置を緩める可能性があることを示すシグナルだと解釈。24日の中国本土株式市場では、上海総合指数が前日比2%高と、ここ2カ月で最大の上げとなった。

Gradual Slowing

Economists see China's expansion slowing to post-1990 lows

Source: National Bureau of Statistics, Bloomberg News

  九州証券(JZセキュリティーズ)の鄧海清チーフエコノミスト(北京在勤)はリポートで、「穏やかさの下に潜むリスクが表面化するとの強い懸念があり、指導部の態度は大きく変わった」と分析し、「経済成長安定化は15年以降で最も重視されている」とコメントした。

  ナティクシスの大中華圏担当シニアエコノミスト、シュ・チエンウェイ氏(香港在勤)は「貿易・投資を巡る米国との緊張の不確実さを背景に、中国政府は先に定めた成長目標の達成の難しさを認識した。トーンの変化は小さくはなく、相当なものだ」と述べた。

原題:China Concerned Trade and Debt Risk May Curb Economic Growth(抜粋)

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