リーダーの入れ替わり速い株式市場-勝ち組追う戦略が早々に裏目にも

  • 2カ月連続アウトパフォーム業種の割合は最低に近い-モルガンS
  • 勝ち組追う戦略を投資家は疑問視-ETFから大量の資金流出

追いかけるべき市場のリーダーを見つけることが、株式投資家にとってこれほど難しいことも珍しい。

  テクノロジー大手から銀行まで、市場のリーダーは次々入れ替わり、長く花形であり続けることが難しい状況だ。最近では半導体セクターがそうだ。フィラデルフィア半導体指数は過去4営業日で約8%下落し、年初来騰落率はほぼ横ばいになった。3月に付けた今年のピークでは、同指数の年初来の上昇幅はS&P500種株価指数の4倍に達していた。

  市場のリーダーの交代ペースがかつてないほど速くなっていることは、2カ月連続でアウトパフォームしたS&P500種のセクター数を集計したモルガン・スタンレーの調査結果が恐らく最も端的に示している。3月末時点では約15%と、そうした勝ち組の割合は少なくとも40年間で最低水準に近い。

  モルガン・スタンレーの株式ストラテジスト、マイク・ウィルソン氏は調査リポートで、「市場のリーダーの変化は水面下で進んでおり、ポートフォリオの調整が必要だ」と記した上で、「リーダーが変化する中、何を保有するかの判断がより重要な課題となる」と付け加えた。

  ウィルソン氏は半導体メーカーよりもエネルギー株を推奨。原油価格が上昇する一方、携帯端末や仮想通貨の採掘向け半導体の需要はピークを付けたとみている。米国債利回りの上昇継続で銀行セクターのリーダーシップ回復が見込まれる中、投資家は銀行株を持ち続けるべきだとも指摘した。    

  市場のリーダーが次々と失速する中、投資家は勝ち組を追いかける戦略を疑問視しているようだ。iシェアーズ・エッジMSCI米国モメンタム・ファクターETFでは先週ほぼ5億ドル(約540億円)が引き揚げられ、同ファンドがスタートした2013年以降で最大の資金流出となった。

原題:Follow-the-Leader Fast Becoming a Loser’s Game in Stock Market(抜粋)

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