韓国財閥で創業家の威光が弱体化-大韓航空と系列会社で娘2人解任

  • 末娘の趙顕旼氏は大韓航空の専務を務めていた
  • 「ナッツ事件」起こした長女の趙顕娥氏も系列ホテル社長を解任

韓国の「チェボル(財閥)」と呼ばれる家族支配の複合企業で、創業家一族の影響力が弱まりつつある企業の列に、韓進グループ傘下の大韓航空が新たに加わった。

趙顕旼氏

フォトグラファー:Ore Huiying / Bloomberg

  韓進グループの趙亮鎬会長は、大韓航空(KAL)の専務を務める末娘の趙顕旼氏が会議中に広告代理店社員の顔に水を掛けたとされる問題で、同氏を更迭。さらに、長女の趙顕娥氏についても、KALホテルネットワーク社長から解任した。

  趙顕娥氏は大韓航空副社長だった4年前に、ニューヨークで搭乗した自社の便で乗務員のナッツの出し方に腹を立て、同便をゲートに引き返させたいわゆる「ナッツ事件」で有罪判決を受け、5カ月間収監されていた。

  大韓航空の会長も務める趙亮鎬氏は22日の電子メールで、姉妹の後任には経営幹部を昇格させると表明。今回のパワハラ騒動を受け、韓国の警察当局が数日前に大韓航空本社の家宅捜索を行っていた。

趙顕娥氏

写真家:ジョン・イェンジ/ AFP via Getty Images

  サムスン・グループや現代自動車グループといった韓国の財閥は、透明性改善と株式持ち合い解消を求める投資家や政府の圧力にさらされている。

  アナリスト13人の予想平均によると、大韓航空の今年通期の純利益は前年比46%減の4308億ウォン(約436億円)が見込まれている。

原題:Korean Air Chairman Fires Two Daughters Over Rage Incidents(抜粋)

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