米国債、利回り3%目前の買い殺到は相場上昇の前兆も-モルガンS

  • 心理的節目を抜けるかどうかで相場見通しに影響-ホーンバック氏
  • 10年債利回りは3%抜けなければ2.7%、抜ければ3.25%に達し得る

米10年国債は利回りが3%を目前にした2.996%の水準で、買い手が殺到したことが分かった。

  3%という心理的な節目をこのまま抜けられなければ、モルガン・スタンレーの米国債見通しも大きく変わってくる。金利戦略グローバル責任者、マシュー・ホーンバック氏率いる同社ストラテジストらは、現状が続けば、米10年債が利回り2.7%に向かって値上がりする予兆だとみる。もちろん、これから売りが加速することがないとはいえず、利回りはひとたび3%を突破すれば3.25%に達し得るという。ニューヨーク時間23日午後3時(日本時間24日午前4時)ごろの米10年債利回りは2.97%。

  「われわれが話をする多くの投資家に『どの水準なら米国債市場に入って買いたいか』と質問すると、10年債なら利回り3%、30年債なら3.25%という答えが一般的だ」と、ホーンバック氏はブルームバーグのニューヨーク本社でインタビューに応じた。これらの水準は市場で意識される水準のため、そこを付けたかどうかがモメンタムを左右するという。

  債券の強気相場がとうとう終わるかを見極めようと、ファンドマネジャーらは3%という利回り水準に注目している。チャート重視派は3.05%にも着目。2014年1月2日に付けたこの水準は11年以来の高水準で、そこを抜けると過去7年の時間枠では明らかな支持線がなくなる。米信用格付けが引き下げられた11年には、米10年債利回りは3.766%まで上昇後、1.67%まで下げた。相対力指数(RSI)は米10年債がここ2カ月で最も売られ過ぎであることを示唆している。 

  ホーンバック氏は10年物のブレークイーブンレートが鍵を握るとみる。投資家が予想するインフレ率を示すこの水準は、23日に2.19%を上回り、物価上昇が米金融当局が目標とする2%を超えるペースで進むと期待されていることを示している。米10年債利回りが3%を抜けないまま、ブレークイーブンレートの上昇が続けば、今後の米国債相場上昇が示唆されている公算が大きいとホーンバック氏は述べた。

原題:As Bond Traders Struggle to Bust 3%, Morgan Stanley Sees a Rally(抜粋)

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