求人広告に性差別、中国のテック大手でまん延

  • 女性採用時に身長や体重、声、容姿などの要件を課すケースも
  • 美しい女性の存在が入社理由の1つだと男性社員が語る広告もあった
求人広告から見える中国企業の性差別

中国企業の性差別は求人広告段階から既に始まっていることが多い。人材を探すウェブサイトには、アリババ・グループ・ホールディング百度(バイドゥ)、テンセント・ホールディングス(騰訊)といった有名ハイテク企業からの求人広告が定期的に掲載されるが、募集されているのは大抵男性のみだとするリポートを国際的な人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチが23日発表した。

  ニューヨークを本拠とする同団体によれば、女性の採用時に身長や体重、声、容姿など仕事の適格性に全く関係のない要件を課すなど中国企業には別の形での女性差別もある。アリババと百度、テンセントは「美人」社員がいることを自慢しており、こうした広告が職場における性差別につながっていると指摘した。

  リポートによると、「女性を単に性的欲望の対象として扱う中国の求人広告がまん延している」。ヒューマン・ライツは企業や政府のウェブサイトおよびソーシャルメディアのプラットフォーム上の3万6000件余りの広告を分析。その多くが2013年以降の掲載だという。

  テンセントが出した求人広告の1つは、美しい女性の存在が入社理由の1つだと男性社員が語るというもの。同社は、問題を調査し直ちに変更するとのコメントを電子メールで公表。「謝罪し、再発を防止」に取り組むとし、「テンセントは多様なバックグラウンドに価値を見いだしており、才能と能力に基づき人材を募っている」とコメントした。

  魅力的な女性がいるから職場が楽しいと男性社員が話す広告を掲載した百度は、同社の価値観に沿わない求人広告の「極端な例」は「極めて」遺憾だとし、今回のリポートが出される前に同社はそうした広告を削除したと説明した。同社では従業員の45%は女性であり、中間・上級職も同様の割合を女性が占めているという。

  アリババによれば、求人広告の定期的な検証を行っている同社には、男女の機会均等を提供するための「明確に定義された指針」がある。従業員の47%は女性であり、管理職では3分の1が女性だとしている。

原題:Sexist Job Ads Show Discrimination Rife at China Tech Giants (2)(抜粋)

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