明治安田:円債・ヘッジ外債に5割、クレジット2割-18年度計画

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  • 10年国債はマイナス0.10~0.20%、年度末0.10%-市場見通し
  • ドル=100~118円、ユーロ=125~146円-日経平均2万~2万4000円

明治安田生命保険は2018年度の運用計画で、新規資金の約2兆5000億円のうち、円建て債券と為替ヘッジして投資する外国債券に合わせて約5割を配分する。国内外クレジット投資には約2割を配分する方針だ。山下敏彦執行役副社長が24日記者説明した。

  同社では今年度から内外金利、為替水準、株価水準等をにらみつつ効果的に資産配分を行う2つの可変枠を設定した。そのうちの1つが5割を配分する円債とヘッジ付き外債だ。山下氏は、円債について「買える状況が来ればかなりウエイトを置いていくことになるが、市場見通しからみると極めて厳しい」と述べた。円債の残高は「やや増加」を見込む。

  一方ヘッジ外債については「ヘッジコストなどを考慮したトータルリターンでみて、円建て債との比較で妙味があれば積み増す」と述べ、残高は「増加」を計画している。

  2割を配分するクレジット投融資については、先進国を中心に、高水準な利回りを確保しうる良質な案件を厳選して取り組む。国内ではAT1債、ハイブリッド債、国内証券化商品など、海外ではバンクローン、インフラデットファンド、米ドル建て社債などに取り組む。特に、昨年の6月から投資を始めた海外の公募社債は積極的に積み上げる方針だ。

  同社では昨年度から資産運用改革に取り組んでおり、3カ年累計で国内外それぞれ8000億円、クレジット投融資を計画しており、17年4月にはクレジット投資部を新設。すでに国内3300億円、海外2400億円を投資した。

  可変枠のもう1つは、オープン外債と国内株式で、合わせて15%を配分する。オープン外債については「金利水準に留意しつつ円高局面で重点的に積み増す」という。株式は総資産に対する簿価ベースの比率上昇を抑制しつつ、市場動向により銘柄入れ替えを実施する。オープン外債、株式との残高は「やや増加」を見込む。

  同社ではヘッジ外債、オープン外債ともに米ドルの割合が高いが、「米国の金利は現在の環境の中では非常に高く魅力的な水準」と指摘し、引き続き米ドルを中心とする考えだ。欧州については「長期金利が1%に達していない欧州の主要国のヘッジ付き外債を積極的にやるかというとそれほど積極的ではない」と述べた。

  そのほか、国内貸し付けと内外株式に計15%を配分する。国内貸し付けは「金利水準を重視した運営を継続。将来的な金利正常化を見据えて貸し付け基盤の拡大にも注力する」が、返済により残高は減少を予想。

2018年度の運用計画一覧(単位:億円)


国内債券外国債券ヘッジ外債オープン外債国内株式外国株式
第一減少金利次第だが
増加の可能性低
為替次第で
増加見込み
減少減少見込みだが
株価次第
明安やや増加増加増加やや増加やや増加やや減少
三井横ばい増加▲数百億円+2400以上横ばいN.A.
富国▲400+1100▲1100+2200▲100+400
大同横ばい増加増加増加

2018年度の予想一覧


国内金利
(%)
米国金利
(%)
日経平均
(円)
ダウ
(ドル)
ドル円
(円)
ユーロ円
(円)
第一0.00ー0.20(0.10)2.50ー3.50(2.80)20000ー28000(23000)23000ー29000(25000)100ー115(108)120ー150(135)
明安▲010ー0.20(0.10)2.30ー3.30(2.90)20000ー24000(23000)22000ー27000(25500)100ー118(110)125ー146(137)
三井▲0.10ー0.20(0.10)2.80ー3.60(3.20)22500ー25000(23800)24200ー27800(26500)105ー115(110)130ー145(138)
富国▲0.10ー
0.15(0.05)
2.40ー3.20%(3.00)19000ー25000(23500)22000ー26500(25800)98ー116(110)125-145(136.5)
大同▲0.05ー0.15(0.05)2.2ー3.3(2.8)19500ー25000(23500)23000ー27500(26000)98ー118(112)120ー143(138)

※第一生命、明治安田生命、富国生命、大同生命は18年度の想定レンジ(年度末)
※三井生命は18年度末見込み(中心)

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