米エリオット、現代自動車への圧力強める-モービスとの合併主張

  • 1兆2100億円を超える余剰資金の株主還元も要求
  • 韓国では3年前、エリオットはサムスングループの改革を求めた

資産家ポール・シンガー氏率いるヘッジファンド、米エリオット・マネジメントが韓国の現代自動車グループへの圧力を強めている。同グループの再編計画は一部の株主を不当に扱っており、事業上の論理的な考え方が欠けているとの主張だ。

  アクティビスト(物言う投資家)ファンドとして知られるエリオットは、グループ内の部品会社、現代モービスの一部事業を系列会社に移すのではなく、現代自動車現代モービスを合併させ、グループ全体を統括する持ち株会社を創設するよう提案した。

  エリオットはプレゼンテーションの中で、グループ内の各社は合わせて12兆ウォン(約1兆2100億円)を超える余剰資金を株主に還元し、配当を引き上げ、自社株の消却をすべきだと求めたほか、ガバナンス改善のため新たな外部取締役の起用を増やすよう各社に促した。エリオットによれば、現代自動車と現代モービスが合併すれば、資産規模で世界7位の自動車会社になる。

  現代自動車グループは資料で、「提案した再編計画の基本的な目標とニーズを説明するため、エリオットを含む世界中の株主および投資家とのコミュニケーションを続ける」とコメントした。

  エリオットは今月、現代自動車と起亜自動車、現代モービスというグループ3社の株式を合わせて10億ドル(約1090億円)余り保有していると公表。23日には普通株の保有比率は3社それぞれで1.5%を超えることを明らかにした。

  韓国を巡っては、エリオットは3年前にも国内最大のコングロマリット、サムスングループの改革を訴えたが、委任状争奪戦で敗れた。

原題:Singer’s Elliott Presses Hyundai for Richer Deal, Dividend Plans(抜粋)

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