アルコア株が急落、米国の対ルサール制裁姿勢の軟化で供給不安後退

  • アルミニウムはLMEで大幅安、カイザーなど他のアルミ株も安い
  • 米政府、デリパスカ氏のルサール経営権放棄が制裁緩和の条件

米政府のロシアに対する制裁姿勢の軟化を受け、アルコア株の数年ぶりの大幅上昇局面に急ブレーキがかかった。

  米政府がロシアのアルミニウム生産会社USルサールに対する制裁の緩和に道を開いたのを受け、供給不安が後退。アルミ生産で米最大手アルコアの株価は23日、前週末比13.5%安の51.90ドルと、2009年3月30日以来9年ぶりの大幅安を演じた。センチュリー・アルミニウムやカイザー・アルミナムも値下がりした。アルコア株は今月19日に62.35ドルと、08年以来の高値を付けていた。

  中国以外のアルミ供給会社で最大のルサールに対する制裁を受け、供給不安からアルミ価格は先週、ほぼ7年ぶりの高値に上昇していた。米財務省は23日、ルサール大株主のオレグ・デリパスカ氏が経営権を放棄すれば制裁措置を緩和すると表明し、企業に求めているルサールとの取引打ち切りの期限を延長した。

  TDセキュリティーズの商品ストラテジスト、ライアン・マッケイ氏は電話インタビューで制裁緩和の可能性について、「そういう状況になれば、先週懸念されていた供給問題は全て消える。制裁がなければ、供給が十分に行き渡る市場だ」と指摘した。

  ロンドン金属取引所(LME)ではアルミ相場は一時9.4%下落した。
  

原題:Alcoa Pummeled as U.S. Sanction Softening Calms Supply Shocks(抜粋)

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