第一生命:オープン外債の積み増し検討、ヘッジファンドやPE増加

第一生命保険は2018年度の運用計画で、為替リスクをヘッジせずに投資する外国債券(オープン外債)の残高積み増しを検討するほか、リスク分散につながるヘッジファンドやインフラなどのプライベートエクイティの残高を積み増す。

  重本和之運用企画部長は23日の記者説明で、リスク許容度や為替水準次第で積み増しを検討するオープン外債については「極端に円高を見込んでいるわけではなく、ちょっとした円高局面で増額する方向で取り組みたい」と述べた。昨年度はヘッジ外債から振り向け、オープン外債の残高は増加していた。

  ドル・円の押し目については、「現状堅調な世界景気を前提にすれば1ドル=105円割れから100円」と指摘。ただ、北朝鮮情勢に関して、ミサイル発射など「今見えていない情報が出てくるとなかなか買いに行けない」という。

  ヘッジ付き外債については、米国、オーストラリア、ニュージーランドなど金利が高めの国でヘッジコストが高く、「ヘッジ外債が増加する可能性は極めて低い」と話す。ヘッジコストや投資する短い年限の金利水準などの相対感で決める方針だ。

  同社では収益力強化とリスク分散に向けて、投資対象国・通貨を拡大しており、現在39カ国23通貨が対象となっている。足下ではポルトガルやハンガリーが投資対象に加わったが、「39カ国を常時保有しているかというと、投資対象から選別している」と語った。また、株や債券など伝統的資産とはリスクが異なるオルタナティブ投資は残高を増加させる。

  国内債券については国債、社債などのクレジットとも残高は減少する見込み。国債の残高を増加に転じさせる金利水準を設定しているが、例えば30年債が1%になっても「すぐにはなかなか買えない」と述べた。昨年度の国内債券の残高は現物では減少となったが、資産と負債のデュレーションギャップを縮めるため金利スワップ(短期の変動を払い長期の固定受け)の積み増しを含めると増加した。

  国内株は成長力の高い銘柄に入れ替えるが、残高は減少を見込む。外国株式は「再来年度まで見通せば、今期あたりはそろそろ利益確定する時期に入るのではないか」として、残高は減少の見込み。

2018年度の運用計画一覧(単位:億円)


国内債券外国債券ヘッジ外債オープン外債国内株式外国株式
第一減少金利次第だが
増加の可能性低
為替次第で
増加見込み
減少減少見込みだが
株価次第
三井横ばい増加▲数百億円+2400以上横ばいN.A.
富国▲400+1100▲1100+2200▲100+400
大同横ばい増加増加増加

2018年度の予想一覧


国内金利
(%)
米国金利
(%)
日経平均
(円)
ダウ
(ドル)
ドル円
(円)
ユーロ円
(円)
第一0.00ー0.20(0.10)2.50ー3.50(2.80)20000ー28000(23000)23000ー29000(25000)100ー115(108)120ー150(135)
三井▲0.10ー0.20(0.10)2.80ー3.60(3.20)22500ー25000(23800)24200ー27800(26500)105ー115(110)130ー145(138)
富国▲0.10ー
0.15(0.05)
2.40ー3.20%(3.00)19000ー25000(23500)22000ー26500(25800)98ー116(110)125-145(136.5)
大同▲0.05ー0.15(0.05)2.2ー3.3(2.8)19500ー25000(23500)23000ー27500(26000)98ー118(112)120ー143(138)

※第一生命、富国生命、大同生命は18年度の想定レンジ(年度末)
※三井生命は18年度末見込み(中心)

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