Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

みずほFG:米国で投機的格付け企業に照準、投資銀行業務拡大へ

更新日時
  • M&A助言やレバレッジドファイナンス、社債引き受けなど
  • 「リスクの分、手数料は比較的高い」と飯田社長語る

みずほフィナンシャルグループが投機的格付けの米国企業に照準を合わせ、レバレッジドファイナンスなど同地域での投資銀行業務拡大を計画していることが分かった。バランスシートを活用し、比較的高い手数料の獲得につなげる考えだ。

  みずほFGは主にニューヨークを拠点とするA格未満でB格よりも上位の格付け企業への合併・買収(M&A)助言や買収先資産を担保とした融資、社債の引き受けや買収の際の資金調達案件などを手掛けたい考えだ。4月に就任したみずほ証券の飯田浩一社長(55)がブルームバーグの取材で明らかにした。

  みずほFGはマイナス金利政策など国内での収益環境が厳しいことから、海外での投資銀行や市場関連業務を強化しており、手数料規模で世界最大の米国での業務を拡充したい考えだ。みずほ証の海外の陣容は12月末に1507人と、前年同期比で1割以上増加している。

  飯田社長はインタビューで、「これまでインベストメントグレードの企業を中心にやってきたが、顧客のゾーンを広げたい」との方針を示した。「母集団は大きく、収益性がある」と指摘、米国で重点産業を担当するバンカーを採用するなど、先行投資を行ってきたと述べた。

高い手数料率

  みずほFGはITやヘルスケア関連の企業からの案件獲得を目指している。飯田社長は4月に東京で部店長会議を開催した際、ニューヨークから来日したメンバーと協議、同ビジネスを今年度推進していくことを決めたという。

  米国での投機的格付け企業向けのビジネスについて、リスクの分、手数料は比較的高いという。飯田社長は「収益性はそれなりにあるが、われわれはやってこなかった。アメリカの経済は強く、キャピタルマーケットも大きい」と語った。

  ブルームバーグ・データによれば、米国のハイイールド債の引き受け手数料は1.3%と、投資適格債の0.5%と比較し倍以上高い。リーグテーブルでは、みずほFGはハイイールド債で17位、米国企業向けのレバレッジドローンでは29位にとどまっている。

欧州で人員削減も

  米国みずほ証券の従業員数は12月時点で690人で、1年間で15%以上増加している。飯田社長はまた、アメリカの証券化商品をアジアで販売するなど、海外地域でのクロスボーダーのビジネスを強化する方針だ。

  一方、欧州では一部事業の見直しを行ったことを明らかにした。昨年秋以降、ロンドンのエクイティセールスで人員削減を実施、3月末までに完了したという。

  みずほFGの株価は24日、前日の終値比0.9%高の199.3円で午前の取引を終了した。2月28日以来の高値水準。

英語記事:Mizuho Targets Lower-Rated Firms in U.S. Investment Banking Push

(第9段落に欧州事業について、10段落に株価動向を追加しました.)
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