愛は難しいが「健康はお金で買える」-世界の富裕層が100歳へ備え

  • リッチな人々の平均寿命は最近20年ほど平均を超えている-UBS
  • 米では貧富間の寿命格差は女性10年余り、男性ほぼ15年
Photographer: BraunS/E+

愛をお金で買うことはできないかもしれないが、健康は買えることもある。そして世界の富裕層は、長生きする限りお金が必要だと分っている。

人生100年に賭ける富裕層

  ここ数十年、世界中で平均寿命が伸びている。経済協力開発機構(OECD)によれば、中国や米国、それに大半の東欧諸国で、出生時の平均余命が70歳台後半に達した。日本と西欧では80歳台前半だ。

  リッチな人々の平均寿命は最近20年ほど平均を超えており、UBSファイナンシャル・サービシズの新たな調査によると、裕福な投資家の53%が100歳まで生きたいと答えた。

  100歳まで生きるのは簡単ではないが、かつてほど珍しいことではない。OECDの統計では日本人の平均寿命は女性が87歳、男性が81歳。長生きするための利点が豊かさにあることは多くの研究が示している。

  米国では女性の所得上位1%は最下位1%の人々より10年余り長生きだとジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション誌に掲載された2016年の調査が指摘。男性での寿命格差はほぼ15年だという。

  富裕層は100歳まで生きるためには、お金がかかると知っているようだ。ヘルスケアや良質な食品、運動、その他のサービスにお金を費やせば寿命を伸ばし得る。それに、仕事を辞めてからの数十年の生活費も支払い続けなければならない。

  投資可能な資産が1億ドル(約108億円)超の投資家に焦点を絞ったUBSの調査では、91%が「平均余命の伸びを受け資産管理を変えている」と回答。富裕層でさえヘルスケア・医療コストの増大に頭を悩ませていることを示唆している。

  世界的に寿命が伸びるトレンドの例外が最近の米国だ。「オピオイド」系鎮痛剤の中毒が深刻な社会問題となっていることが何らかの影響を及ぼしている可能性があり、米国人の平均余命は2年連続で短くなった。ただそれ以前も、米国は西欧やアジアの先進国と比べ、健康と寿命のデータで後れを取っていた。

  UBSが調査した裕福な米国人は他の先進国の人々と異なり、100歳まで生きることへの悲観的な見方を強めている。米国人富裕層で100歳まで生きたいと答えた人はわずか30%。ヘルスケアコストの増大を最も懸念しており、長生きに備え少なくとも資産面の調整を進めているもようだ。

原題:The Rich Are Betting They Can Buy Their Way to a Longer Life(抜粋)

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