武田薬:シャイアー買収案を引き上げ、現金比率を高め支持狙う

更新日時
  • 総額約6.5兆円、現金支払いの比率は約45%に上昇
  • シャイアーは19日に前回提案を拒否も、協議継続意思示す

Takeda

Photographer: Buddhika Weerasinghe/Bloomberg
Photographer: Buddhika Weerasinghe/Bloomberg

武田薬品工業は、バイオ医薬品メーカーのシャイアーに対する買収提案を総額600億ドル(約6兆4700億円)余りに引き上げた。武田薬はこれまで3回提示した買収案がいずれも拒否されたが、現金で支払う比率を高めてシャイアー株主の支持を取り付けたい考えだ。

  20日の発表によると、新たな提示額は1株当たり47ポンド(約7100円)。このうち現金で支払う部分を21ポンド、新株を26ポンドとした。ブルームバーグ・ニュースは発表に先駆け、武田薬が買収条件の引き上げを検討していると報じていた。

  シャイアーは発表文で、武田薬からの4回目の提案について取締役会としての「立場を検討しており、時期を見て発表する」と応じた。

  今回の提案では、現金で支払う額の比率が約45%に上昇。前回の提案では38%だった。武田薬の時価総額はシャイアーより小さい。株式での受け取りを敬遠する可能性があるシャイアー株主に、受け入れられやすくした。

  20日の発表文で武田薬は、新たな提案について「対価額の増額および対価の現金部分を実質的に増加させたものであり、シャイアー社の株主からの同意を得るに極めて十分」と説明。本社は日本にとどまり、東京証券取引所の上場を維持すると言明する一方、シャイアー株主が買収後も株式を保有し続けられるよう取引完了時にニューヨーク証券取引所に米国預託証券(ADR)を上場する予定だと続けた。

  シャイアーは19日、武田薬が前回提示した1株46.5ポンドの買収案を拒否。「当社の価値と成長見通し、新薬のパイプラインを著しく過小評価している」と拒否の理由を述べつつ、武田薬との協議継続には前向きな姿勢を示していた。

原題:Takeda Adds More Cash in Boosting Shire Bid Over $60 Billion (2)(抜粋)

(3段落目以降にシャイアーの反応や武田薬の発表の詳細を加えて更新します.)
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