中国の旺盛な学習塾需要、元数学教師をビリオネアに押し上げ

  • 中国の教育サービスe度教育網のADR、過去1年で2倍余り上昇
  • 劉COOの保有比率は4.7%、10億ドル相当-e度教育網では2人目

中国の教育サービス会社、e度教育網(TALエデュケーション・グループ)の劉亜超最高執行責任者(COO)がビリオネアの仲間入りを果たした。この1年で同社の米国預託証券(ADR)が2倍余りに上昇したことが寄与した。

  HSBCホールディングスの昨年のリポートによると、中国では親が子どもの教育に毎年平均4万2892ドル(約460万円)を支出し、93%が民間教育に支払いをしている。こうした旺盛な需要を背景に、e度教育網の時価総額は211億ドルに拡大。主なライバル企業の新東方教育科技集団を約46%上回っている。

  e度教育網のウェブサイトによれば、数学教師として初めてe度教育網に入社した劉氏(36)は、2005年に中学部門のディレクターに就任。その後は授業・研究部門や教師のトレーニングスクール、ネットワークオペレーションセンターを率いていた。同氏の保有比率は4.7%で10億ドル相当。e度教育網では創業者の張邦鑫氏もビリオネアになっている。

  e度教育網は両氏の純資産に関してコメントを控えた。同社のADRは19日、前日比1.5%高の37.13ドルで取引を終了。

  同社の投資判断を「買い」、目標株価を40ドルに設定している交銀国際の谷馨瑜アナリストは、「e度教育網の利益は入学者数の伸びが主なけん引役になっている」と指摘。「エリートの選抜制度や社会的地位を上がっていく一般国民の意欲を踏まえると、中国のK12(幼稚園から高校)教育市場に対してわれわれはポジティブだ」と話した。

原題:Raging Demand for Tutoring Turns Math Teacher Into a Billionaire(抜粋)

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