Photographer: DianaHirsch/E+

JPモルガンはリスクオン、米国株反発予想したキャンターは一転慎重

  • キャンターのチェッキーニ氏:企業収益予想は非常に高過ぎ
  • JPモルガン、企業決算発表シーズン全般に米国株の上昇見込む

米国株式相場の先行きを巡り、JPモルガン・チェースと、今月のS&P500種株価指数の反発を事前に言い当てていたキャンター・フィッツジェラルドのストラテジストが相反する見方を示している。

  強気派はJPモルガンのショーン・ クイッグ氏やマルコ・コラノビッチ氏ら同社ストラテジストで、企業決算発表シーズン全般に米国株が上昇することを見込んだポジションを投資家は取るべきだとしている。

  これに対しキャンター・フィッツジェラルドは、早まるなと言う。同社のチーフ市場ストラテジスト、ピーター・チェッキーニ氏は18日付のリポートで、利益予想は「非常に高過ぎ」であり、短期債利回りは上昇を続けると予想。4月3日のリポートでリスクテークの時だとしていた立場をあらためた。3日の予想以降、S&P500種は18日までに3.6%上昇した。

  チェッキーニ氏は「より不安定な市場では市場参加者の戦術を必要に応じ変えるべきだ」と指摘。S&P500種とラッセル2000指数がいずれも同社の短期的目標である2700ー2750と1580ー1600に達したため、「6月にかけてのリスクオフの動きに備えて指数ベースのリスク管理戦略の取り組みを提案する」と記した。

  市場に強弱まちまちなシグナルがあふれる中、米国株投資家は相場の方向性を探っている。テクニカル・アナリストらはS&P500種株価指数が主要な水準を突破し、今月の上昇を持続できるか見極めている。一方、バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの調査によれば、マネーマネジャーは2016年以降で最も米国株に楽観的でなく、株式への資産配分比率は1年半ぶりの低水準としている。

  チェッキーニ氏は、株式ボラティリティーの部分的な正常化やセクター間でのばらつきの前兆に言及し、株式相場がピークに達した可能性を示すものだと述べ、テクノロジー株が急落後に「はっきりとは回復してはいない」ことも懸念されると付け加えた。
  

原題:JPMorgan’s Risk-On, Strategist Who Called S&P Bounce Is Cautious(抜粋)

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