「ならず者経営者」が米ゼロックス身売りを指揮-投資家が主張

  • 提訴した株主が修正訴状-以前は編集されていたやり取り含まれる
  • 公式発表と矛盾する「有害な事実」隠していると指摘

ゼロックスは社内紛争と独断の意思決定、不誠実さといった問題を抱えながら、日本のライバル企業である富士フイルムホールディングスへの身売りを急いだと、ゼロックス株主のダーウィン・ディーソン氏がマンハッタンの州裁判所に19日提出した修正訴状で指摘した。

  新たに提出されたこの訴状には、ゼロックスの取締役会メンバーや経営陣、富士フHD側の交渉相手、助言役との間で交わされた書簡の少なくとも一部分、一部はこれまでに編集されたものが含まれており、これらをまとめてコーポレートガバナンス(企業統治)の規範が崩壊していることを説明している。

  ディーソン氏は、ゼロックスのジェフリー・ジェイコブソン最高経営責任者(CEO)が富士フHDとの交渉をまとめる権限もなく行動し、株主の利益を犠牲にして自身の地位を守る合意を取り交わしたと非難。ゼロックスはこの主張を「極めて不誠実」だとし、富士フHDによるゼロックス買収を阻止する裁判所命令を求めるディーソン氏の訴えを認めないよう判事に請求している。     

  修正訴状には、ゼロックスの取締役、シェリル・クロンガード氏がロバート・キーガン会長宛てに書いた「4つの眠れない夜」と題した2017年12月7日付書簡の一部が引用されている。この書簡でクロンガード氏はジェイコブソンCEOを、富士フHDと秘密裏に交渉するために取締役会に従わなかった「ならず者経営者」と呼んだ。

  ディーソン氏は19日の発表文で、被告側は公式発表と矛盾する「信じられないほど有害な事実」を隠し続けていると述べた。富士フHDの広報担当者は従来のコメントを引用し、ディーソン氏の修正訴状は「ディーソン氏の弁護士の偏見や思い込み、不正確な見方を反映している」と述べた。ゼロックス株主のカール・アイカーン氏の担当者にコメントを求めたが、今のところ返答はない。

原題:‘Rogue Executive’ Led Xerox Into Fuji Deal, Investor Claims (1)(抜粋)

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