米国債弱気派、力を取り戻す-インフレにらみ10年債利回り3%に接近

  • イールドカーブがスティープ化-4月5日以降初めて
  • 商品相場の上昇背景にブレークイーブンレートが14年以来の高水準

欧州ソブリン債の一斉売りと商品相場上昇を受け、米国債弱気派が力を取り戻している。

  米10年債利回りは19日、2.93%に達し、2月に付けた年初来高水準まで約2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に迫った。西欧では発行が相次ぎ、英国やドイツの国債が値下がり。一方、商品価格は数年ぶりの水準まで上昇し、これが特に期間長めの米国債に重しとなった。5年債から30年債にかけてのイールドカーブ(利回り曲線)は今月5日以降初めてスティープ化した。

  2月の米国債利回り上昇の主因が世界成長への楽観なら、今回の理由は商品相場だと、ウィーデンはみている。ウェルズ・キャピタル・マネジメントのシニアポートフォリオマネジャーのジェイ・ミュラー氏も米国債利回りの上昇は「モメンタムに動かされているように思える」と述べた。債券発行による供給懸念はあるが、「一番に考えられる理由は一段と気になるインフレデータだ。米国だけでなく、世界全体でそうだ」とも語った。

  米国債の2年物と10年物の利回り格差は19日、約4bp拡大して48bpとなった。その前日は41bpまで縮まり、これはここ10年余りで最小。商品値上がりで物価上昇圧力が増すかもしれないとの見通しで、米インフレ連動債の10年物が示すブレークイーブンレートは19日、2.19%と2014年以来の高水準に達した。ブレークイーブンレートは投資家が予想するインフレ率。

原題:Bond Traders Refocus on 3% U.S. Yield as Inflation Bets Mount(抜粋)

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