【個別銘柄】ラボ発売任天堂高い、半導体と武田薬は下落、IPO買い

更新日時
  • 任天堂のラボはきょう発売、台湾TSMC決算失望で半導体業績懸念
  • シャイアーが武田薬の買収提案拒否、協議は継続

20日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  任天堂(7974):前日比3.9%高の4万5900円。ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」と合体する段ボール製自作キット「Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)」のバラエティキット(希望小売価格6980円)、ロボットキット(同7980円)が20日に発売された。今後の業績貢献を見込む買いが入った。

  半導体関連株:東京エレクトロン(8035)が2.1%安の1万9610円、信越化学工業(4063)が4.9%安の1万670円、ディスコ(6146)が4.0%安の2万1910円など。米国のフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が19日の取引で4.3%安と急落、スマートフォン向け半導体メーカーの台湾積体電路製造(TSMC)の売上高見通しが嫌気された。TSMCの4ー6月期売上高見通しは市場予想に対し10億ドル下振れ。JPモルガン・チェースでは、米アップルのiPhone(アイフォーン)がTSMCの見通しの弱さに大きく影響していると指摘した。

  武田薬品工業(4502):4.7%安の4857円。バイオ医薬品メーカーのシャイアーは、武田薬が12日に提示した現金と新株を組み合わせた総額約6兆4400億円の買収案を拒否した。今後、可能な提案についての協議は継続中。買収提案は新株部分だけで約4兆円で、同社株の時価総額約3兆9000億円を上回る増資が必要になる。しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は「足元は希薄化の影響がある」とした上で、「いままでの買収が全て成功しているわけではないので、財務リスクはある程度意識せざるを得ない」と話した。みずほ証券では、提案は配当方針と投資適格の維持を意識したと分析。

  保険株:第一生命ホールディングス(8750)が2%高の2067.5円、T&Dホールディングス(8795)は2.1%高の1738円。金属など国際商品市況の高止まりを受けたインフレ観測から、19日の米10年債利回りは2.91%に上昇。収益好転期待が広がった。また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券はクオンツ分析で、日本銀行がMSCI日本株女性活躍指数(セレクト)に連動する上場投資信託(ETF)を買い入れ対象に加えたことに関し、資金流入では保険、地銀株にインパクトの可能性があるとした。

 J(2914):2.4%安の2892円。同業の米フィリップ・モリスの1-3月(第1四半期)売上高は69億ドル(約7410億円)と、市場予想平均の70億3000万ドルを下回った。紙巻きたばこの需要減が響いたほか、日本での加熱式たばこ「アイコス」の伸びが予想より低調に推移しているため。19日の米市場でフィリップ・モリス株価は16%安だった。

  KOA(6999):11%安の2184円。18年3月期営業利益は前の期比83%増の57億5000万円、従来計画の58億8000万円に対し未達だった。19年3月期の第1四半期(4ー6月)計画は前年同期比15%増の14億円。SMBC日興証券は、前期営業利益は同証予想の62億円を下回ったと指摘。第1四半期の会社計画も、同証の通期予想82億円に対する進捗(しんちょく)率が17%と低いとの認識を示した。

  クックパッド(2193):7.1%高の663円。ネット通販大手のアマゾンジャパンの配送サービス「アマゾンフレッシュ」と連携、プレミアムサービス会員向けの新機能の提供を開始した。新機能では1週間分の献立をリストにして提供する「プレミアム献立」で使用している食材をアマゾンフレッシュでまとめて購入することが可能になる。アマゾンフレッシュは、プライム会員向けに生鮮食品や日用品などを最短で4時間で配送するサービス。クックパドでは利用者が買い物などの負担を軽減、利便性向上につながるとみている。

  ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028):1.0%高の1万円。伊藤忠商事(8001)は19日、ユニファミに対し1株1万1000円で株式公開買い付け(TOB)を実施し、連結子会社化すると発表。投資額は約1200億円、伊藤忠の出資比率は41.45%から50.1%に高まる、ユニファミはTOBに賛同を表明。SMBC日興証券は、ユニファミが伊藤忠の経営資源をフル活用すると同時に、海外展開加速やデータを活用した金融事業の展開が狙いだと分析。また、非中核事業の見直しをさらに進める可能性に注目するとした。

  日本新薬(4516):4.8%高の8480円。デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤(NS-065)について、医師主導の早期探索的臨床試験結果が学術誌に掲載された。10例の患者に低用量、中用量、高用量に分け投与、安全性では重篤や有害事象の発生はなく、投与中止例もなかった。有効性ではジストロフィンタンパク質は10人中、7人が投与前後で有意な増加を確認。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、投与期間の長さや用量の高さなどで医師主導試験と米国の第2相試験では異なり、米試験と日本の第1・2相試験の結果に期待したいと指摘した。

  コーナン商事(7516):8.8%高の2750円。岩井コスモ証券は投資判断を「Bプラス(中立プラス)」から「A(アウトパフォーム)」に上げ、目標株価3000円を維持した。3月の月次売上高は既存店で前年同月比3.4%増、全店8%増と19年2月期の立ち上がりは順調で、この調子で4月以降も推移すれば、業績上振れの可能性が高まると指摘。今期予想PER8倍台、実績PBR1倍割れの株価に割安感があり、上値余地があるとの見方を示した。

  西部電気工業(1937):5.4%高の2820円。18年3月期の営業利益速報値は前の期比32%増の14億5000万円と、従来計画の11億円を上回った。情報通信工事事業で完成工事が増加、原価率の改善も寄与する。期末配当も1株65円(普通配50円、創立70周年記念配15円)から89円に増額、普通配と記念配の割合は変わらないが、業績連動の特別配当24円を上積みする。

  HEROZ(4382):20日にマザーズへ新規上場、公開価格4500円の2.3倍の1万350円買い気配のまま終えた。人工知能(AI)を使ったインターネットサービスの企画や開発、運営を手掛け、17年に行われた将棋の電王戦では、同社リードエンジニアの山本一成氏による「Ponanza」が第2期叡王戦覇者の佐藤天彦名人と対局、世界で初めて将棋AIが名人に勝った。18年4月期の営業利益計画は前期比3.6倍の3億2100万円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE