4月19日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル続伸、米国債利回り上昇-ポンドは大幅安

  19日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要10通貨ほぼ全てに対して上昇。欧州債の動きを受けて米10年債利回りが上昇、年初来高水準に接近したことが手掛かり。主要10通貨ではポンドの下げがきつい。一方でユーロはスイス・フランに対して値上がりし、一時2015年1月以降で初めて1ユーロ=1.20フラン台を付けた。

  ブルームバーグのドル指数は一時0.5%上昇した。ポンドはドルに対し今月最大の下げを記録。イングランド銀行のカーニー総裁の発言に反応した。市場では同中銀による5月の利上げが広く見込まれているが、カーニー総裁は利上げとならない可能性を示唆。今後の利上げのタイミングは、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る協議の道筋に左右されるとの認識を示した。

  ニューヨーク時間午後4時46分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%高。ドルは円に対して0.1%上昇し1ドル=107円35銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.2344ドル。ポンドは対ドルで0.8%下げて1ポンド=1.4085ドル。

  米国債利回りはフィラデルフィア連銀製造業景況指数が市場予想を上回ったことや、3年ぶり高値に上げた原油相場、米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事が景気循環的な圧力が強まりつつあり、資産バリュエーションが伸長していると指摘したことに支えられた。

欧州時間の取引

  欧州時間にもユーロはフランに対し1.20フラン台に接近する場面があったが、その後は利益確定の動きから上げを失った。ポンドは欧州時間も軟調。経済指標が市場予想を下回ったことに反応した。
原題:Dollar Rises With Yields, Pound Dented by Carney: Inside G-10(抜粋)
Swiss Franc Flirts With Old SNB Floor; Dollar Gains: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が下落、ハイテク銘柄が安い-国債は続落

  19日の米株式相場は下落。貿易や決算への懸念でテクノロジー株が売り圧力に押された。米国債はインフレ上昇懸念を受けて下落し、2月以来の安値となった。

  • 米国株は下落、半導体などハイテクに売り-決算不振銘柄も安い
  • 米国債は続落、インフレを懸念-10年債利回りは2.9%台に上昇
  • NY原油は反落、OPECは目標達成に近いと考えているとの見方
  • NY金は反落、ロシア追加制裁への不安後退でパラジウムも安い

  S&P500種株価指数は4営業日ぶりに下落。半導体受託生産の台湾積体電路製造(TSMC)が示した4-6月(第2四半期)見通しが市場予想を下回り、半導体株に売りが広がった。オランダのNXPセミコンダクターズ買収を目指す米クアルコムに中国商務省が一段の是正措置を求めたことから、貿易への懸念も高まった。さらに、プロクター・アンド・ギャンブルやフィリップ・モリス・インターナショナルの決算が予想を下回り、生活用品株が下落した。

  アルミやニッケル、原油はこの日下落したが、商品相場は総じて高水準にとどまり、インフレ懸念が浮上したことを背景に、米10年債利回りは2月以降で初めて2.9%台に乗せた。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%安の2693.13。ダウ工業株30種平均は83.18ドル(0.3%)下げて24664.89ドル。ニューヨーク時間午後4時30分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.91%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。世界の余剰原油は5年間の平均水準に近づき、6月末までに需給が均衡するだろうと、石油輸出国機構(OPEC)非公開会合での提出データに詳しい複数の関係者が述べた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比18セント(0.3%)安の1バレル=68.29ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は30セント上げて73.78ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。米国がロシアのアルミニウム生産会社UCルサールに対して科した制裁と同様の制裁に他のロシア企業も直面するとの見方が後退し、供給不安が弱まる中、パラジウムも下げた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のパラジウム先物6月限は前日比0.8%安の1オンス=1026.45ドルで終了。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.3%安の1オンス=1348.80ドル。

  ローゼンスタイン米司法副長官が先週トランプ大統領に対し、同大統領はモラー特別検察官の捜査対象でないと告げたと報じられ、米国株は引け間際に下げ幅を縮小した。

  米国債の下落を背景に、金利敏感株は上昇。アメリカン・エキスプレスの好決算も追い風となり、S&P500種の業種別指数では金融が上昇率最大となった。

  米国債は英国債の下落を受け、長期ゾーンを中心に売り込まれた。イールドカーブはスティープ化した。

  米国債下落と米株軟調の背景に関し、ウィーデンのマイケル・パーブス氏は投資家へのメモで19日、ここ数週間では経済制裁、関税懸念の高まり、原油市場の引き締まりが商品相場を揺れ動かしたが、ここにきて株式と米国債の投資家にも動揺が広がったと指摘した。
原題:U.S. Stocks Decline on Tech Woes, Treasuries Slide: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Slide in Gilt-Led Selloff; Curve Steepens(抜粋)
Oil Rally Stalls as OPEC is Said to See Goal Nearly Accomplished(抜粋)
PRECIOUS: Palladium Futures Drop as Fear of More Sanctions Eases(抜粋)
Commodities Shouldering Blame for Treasuries Drop, Weak Stocks(抜粋)

◎欧州債:英国債中心に下落、国債入札が相次ぐ

  19日の欧州債市場では、英国債を中心に欧州国債が軒並み売られ、2年債と10年債の利回り格差は5ー10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大した。国債供給が相次いだことに加え、資金の流れがリスクオンに傾いた。スペイン、フランス、英国が国債入札を実施し、需要はまちまちだった。

  英10年債利回りは10bp上昇の1.52%と、ほぼ1カ月ぶりの高水準。英国債先物6月限は97ティック低下の121.27となり、出来高は10日平均のほぼ2倍に上った。

  英政府はクーポン1.625%の2028年10月償還債を発行。応札倍率は2.39倍、3月15日の前回入札では2.62倍だった。

  ドイツ10年債利回りは7bp上昇の0.6%。
原題:Gilts Lead European Drop Amid Supply; End of Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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