米製薬業界のスタートアップ企業にチャイナマネー流入-前年比で急増

  • 「協業が大きなトレンドでありゴール」-奥博資本亜洲の王氏
  • バイオ技術分野へのアクセスで中国の意欲は飽くことがないとの指摘

チャイナマネーが米製薬業界のスタートアップ企業に流入している。中国政府が新薬の開発で世界をリードしたいと考えていることが背景だ。

  中国を本拠とするベンチャーキャピタルファンドは今年1-3月、未上場の米バイオテクノロジー企業に14億ドル(約1500億円)を投じた。こうしたバイオ企業が同期間に調達した総額37億ドルの約40%を占める。前年同期の中国からの同様の投資は1億2550万ドルで、全体の約7%にすぎなかった。

Biotech Finds Cash in China

Chinese venture capital funds increase dollar investments in private U.S. biotech companies

Source: PitchBook

  奥博資本亜洲の共同創設者でシニアマネジングディレクターの王健(ジョナサン・ワン)氏は電話インタビューで、小規模なバイオ企業のバリュエーションを大きく膨らませる世界的な流れの中で中国の投資家が重要なけん引役になっていると指摘し、「大きな現象」だと話した。上海在勤の王氏は「ニューヨークでがんを治せるなら、上海でも治せるだろう。協業が大きなトレンドでありゴールだ」と述べた。
   
  貿易を巡る米中の対立が中国投資家の対米投資に水を差すことになるのかどうかは分からない。ただアレクサンドリア・リアル・エステート・エクイティーズのジョエル・マーカス最高経営責任者(CEO)は「バイオテクノロジー分野へのアクセス確保で中国の意欲は飽くことがない。中国からの資本が不足することにはならないと思う」と語った。

原題:Chinese Money Floods U.S. Biotech as Beijing Chases New Cures(抜粋)

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