Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

VIXが奇妙に急上昇、ウォール街にざわめき再び-操作あるのか

  • 「急加速した」とチタンウォンバニッチ氏-意図的な押し上げ疑う
  • 株価急落に備える大量注文でプットオプション価格が急上昇
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株の下落に備える保険料の指標となるため、株価恐怖指数とも呼ばれるCBOEボラティリティー指数(VIX)の毎月の清算値を巡り、投資家がざわめいている。

  マクロ・リスク・アドバイザーズのデリバティブ戦略責任者プラビット・チタンウォンバニッチ氏はVIX先物が満期を迎えた18日、VIXが「急加速した」と表現し、意図的に押し上げられたとの見方を示した。株価急落に備える取引の注文が殺到し、プットオプション(売る権利)の価格が急上昇、VIXの公式清算値の水準を事実上押し上げたという。

VIX不正操作あるのか、内部告発で新たな指標スキャンダル疑惑
   
  CBOEグローバル・マーケッツはコメントを控えた。CBOEのエド・ティリー最高経営責任者(CEO)は先月の会議で、「VIXの金融商品と市場の完全性は最重要だ。何らかの操作が規制担当チームによって発見されることがあれば、迅速かつ徹底的に一掃する」と語っていた。

  チタンウォンバニッチ氏は「午前9時15分ごろ、極端な下げに供えるオプションのビッドが突然入り、(VIXの)気配値を1ポイント押し上げた」とコメント。「9時半までに気配値は17.50近辺となり、9時の水準から2ポイント上がっていた。S&P500種の先物が横ばいであったにもかかわらずだ」と述べた。同氏の試算によると、権利行使価格が現行水準から50%低いプットオプションの価格押し上げに約210万ドル(約2億2600万円)が費やされた。

  取引開始の午前9時半に売買されたS&P500種のプットオプション(5月限、行使価格1200)は1万3923枚と大規模だった。17日まで5営業日の平均はわずか22枚。

         
  このオプションは期限が来れば無価値になる公算が大きいが、投資家が反対のポジションで失ったであろう損失を考えればコストが低い可能性があり、18日の取引は差し引きプラスとなり得る。一方、この取引でプットオプションを売って逆のポジションを取ることに伴うテールリスクは、特に2月のVIX急騰後はポートフォリオマネジャーが吸収するのは困難だ。       

  過去にCBOEはS&P500種に絡む売買高の急拡大はトレーダーがVIX先物をオプションに置き換える行動によるもので自然との見方を示しており、操作の反映ではない可能性もある。
 

原題:Odd Spike in Wall Street Fear Gauge Awakens Manipulation Debate(抜粋)

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