【個別銘柄】金属市況高で住友鉱急騰、鉄鋼も高い、コナミHDは下落

更新日時
  • 住友鉱はニッケル急騰や決算楽観、鉄鋼は新たな日米貿易協議に期待
  • コナミHD、欧州サッカー連盟とのライセンス契約終了へ

19日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  住友金属鉱山(5713):前日比7.8%高の4816円。ロンドン金属取引所のニッケル価格が18日、一時11%高と、2009年以降で最大の上昇率を記録した。ロシアのUCルサールに対する米国の制裁措置で世界の金属市場が波乱となる中、制裁対象の拡大観測が広がっているため。また、SMBC日興証券は非鉄金属セクターの業績展望リポートで、住友鉱の前期決算は金属市況が会社計画以上に推移し、超過達成になったとみるほか、19年3月期も大幅経常増益を予想、投資判断「1(アウトパフォーム)」と目標株価5700円を継続した。

  鉄鋼株:新日鉄住金(5401)が2.9%高の2421円、JFEホールディングス(5411)が3.0%高の2273円。米フロリダ州で行われた日米首脳会談で、安倍晋三首相は米国の鉄鋼・アルミニウム関税からの日本の除外を要請した。貿易投資を拡大させるため、日本は茂木敏充経済再生相、米国はライトハイザー通商代表による新たな協議を開始する。鉄鋼は東証1部33業種の上昇率で非鉄金属に次ぐ2位。

  コナミホールディングス(9766):5.1%安の5230円。欧州サッカー連盟(UEFA)とのライセンス契約がウクライナのキエフで行われるUEFAチャンピオンズリーグ後に終了する。UEFAがウェブサイト上で発表した。コナミHDはサッカーゲームシリーズ「ウイニングイレブン」などでUEFAとのライセンス契約を活用している。

  電力株:関西電力(9503)が3.6%高の1483円、中部電力(9502)が3.9%高の1660円。18日の共同通信によると、電力大手全10社が6月の家庭向け電気料金を値上げする。火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)が上昇したためで、上げ幅は中部電の49円程度が最も大きく、関西電は31円。

  SUBARU(7270):2.3%安の3524円。出荷前の車の検査を無資格従業員にさせていた問題があった同社が、燃費や排ガスをチェックする検査でもデータを書き換えていたとNHKが19日に報道。不正は合わせて数百件に上るという。

  コマツ(6301):2.8%高の3731円。野村証券は資本財セクターのリポートで、産業別で中国の需要が好調なのは建設機械だと指摘。高速鉄道や高速道路など交通インフラ建設が「一帯一路」、地域による経済格差縮小政策の下、18年も底堅いとみている。コマツと日立建機(6305)の中国売上高(元ベース)を18年3月期で前の期に比べ5ー6割増、19年3月期は15ー16%増と想定。両銘柄とも投資判断は「買い」としている。

  いちご(2337):5.8%安の435円。18年2月期の営業利益は前の期比4.2%減の209億円だった。アセットマネジメント、心築、クリーンエネルギー各事業とも減収だった。19年2月期計画は前期比20%増の250億円。大和証券では前期は同証予想並みで今期も中期経営計画に沿ったものとし、投資判断「3(中立)」を継続。バランスシートの拡張が一巡する中、賃貸収益・メガソーラー売電、流動化イグジットが当面の収益の柱で、増益基調は続くとみる半面、物件イグジットの規模、タイミングによる業績変動リスクは拭えないとした。

  テルモ(4543):2.4%高の6090円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は利益予想の増額に伴い目標株価を5910円から6830円に上げた。14年4月導入のカンパニー制など経営改革の奏功で収益性は15年3月期をボトムに着実に改善、主要事業ではアクセスデバイス事業、血管内治療領域のニューロバスキュラー事業など競争力の高い製品群の海外での成長本格化を評価した。脳血管治療領域でのカテーテル治療普及などは株価に反映されていない、ともみている。

  ミズノ(8022):8.8%高の3530円。18年3月期営業利益は前の期比5.2倍の75億円になったようだと発表、従来計画から36%上振れた。ランニングシューズの伸び悩みで売上高は想定を下回るが、生産や仕入れコスト低減などが奏功した。

  北海道電力(9509):3.1%安の696円。マッコーリー証券は目標株価を1000円から600円に引き下げ、投資判断も「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」に変更した。

  平田機工(6258):9.7%高の1万310円。欧州の完成車メーカーからEV(電気自動車)関連の生産設備を受注した。受注したのはEVのバッテリーをパッケージングする設備で、受注額は約20億円。19年3月期業績に寄与する予定。

  酉島製作所(6363):1.4%安の999円。18年3月期純利益は従来計画から56%下振れて8億円になったようだと発表した。原油価格が軟調に推移した中、中東プロジェクト長期化による追加費用発生などで工事損失引当金約9億円を計上することが響く。

  安永(7271):12%高の2462円。18年3月期営業利益は18億円と従来計画を27%上回ったようだと発表。機械装置事業でのプロダクトミックスや各事業の売上高増加が利益を押し上げた。5円を計画していた期末配当は9円に増額。

  エムアップ(3661):300円(29%)高の1340円ストップ高。バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)を中心とした先端表現技術を使ったライブ動画配信など、VRコンテンツ制作や360度動画の撮影事業を主軸とする新会社を設立する。

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