第一生命HD社長は「世界トップ5」目指す、次期中計で修正利益3000億円

第一生命ホールディングスは、2021年度からの次期中期経営計画期間中にグループ修正利益ベースを3000億円に拡大させ、グローバルに展開する生保として中長期的にトップ5入りを目指す。現在の中計(18-20年度)では最終年度に同利益2500億円を目指している。

稲垣精二社長

Photographer: Kentaro Takahashi/Bloomberg

  稲垣精二社長は、インタビューで「今後3年間ではトップ10くらいだと思うが、中長期的にはトップ5を目指したい」と話す。「その次の中期経営計画では3000億円を目指して行く。グローバルに展開している生保グループの中ではトップティアに入ってくる」と述べた。達成時期については「緩やかな金利上昇の中では2021年度から始まる3-5年の間には、しっかり捉えられると思う」と言う。

  修正利益とは株主還元原資となる利益を指し、のれん償却など会計上の評価性損益を含まない実質利益。直近の17年3月期実績は2101億円だった。同社によると、利益ベースで見た世界の上場生保の第1位は米プルデンシャル、2位は香港のAIAグループ、3位は中国人寿保険となっており、トップ3は海外勢で占められている。

  少子化や人口減少を背景に国内市場の縮小が予想される中、大手生保は収益拡大に向け海外進出を進めている。第一生命も成長分野と位置づけ、買収や進出でアジア・パシフィックのほか、オーストラリア、米国にも展開している。

  18年度から始まった現中計では海外生保事業は3年間で1.5倍の利益成長を目指すが、当面は買収した米プロテクティブや、豪TALが安定した利益を出し引き続きけん引役となる。21年度以降の次期中計では、過去に開始した海外事業の果実が貢献してくる可能性がある。

  同社長は、07年に進出したベトナムや新興国では「5ー10年先は急激な利益成長が予想される」と話す。契約獲得当初はコストが先に立ち、新規参入した直後はしばらく利益が出にくいが、次第に「ボトムラインの利益が出始める」という。ベトナムの生保事業では、売り上げに相当する収入保険料が前年比1.5倍、10年前比16倍に成長した。将来の成長に向け、今後3年間はカンボジアやミャンマーのメコン地域での取り組みを本格化する。

  経営の健全性を示す経済価値ベースでの資本充足率170ー200%の達成については、主に第一生命のポートフォリオの継続的なリスク削減、期間利益や新契約価値の積み上げで対応する。17年9月末時点では160%。増資については、「M&Aなどの新たなリスクを取りに行く機会があれば、株式会社化した理由でもあるので資本市場から調達することはあり得る」と話した。

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