4月18日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、地政学的緊張の緩和で米国債利回りが上昇

  18日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。金属・原油価格の上昇やロシアとの緊張の緩和、米地区連銀経済報告(ベージュブック)で相対的に明るい経済情勢が示される中で米国債利回りが上昇したことが手掛かり。

  原油相場は2014年以来の高値に上昇。原油と天然ガスの在庫縮小が示されたことや、原油の供給過剰がほぼ解消されつつある中でも石油輸出国機構(OPEC)とロシアが減産を継続するもようだとの報道が手掛かりとなった。トランプ政権はロシア大使館に追加制裁はないと通知した。

  ロシアのアルミ生産会社UCルサールに対する米国の制裁措置で供給懸念が広がったことなどから、金属価格も幅広く上昇した。

  ニューヨーク時間午後4時45分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%高。欧州時間には一時0.3%高となった。ドルは対円では0.2%上昇し1ドル=107円22銭。ユーロは対ドルで0.1%上昇の1ユーロ=1.2376ドル。

  この日公表されたベージュブックでは「見通しは引き続き明るいが、製造業や農業、運輸業を含む幅広いセクターの調査先が、新たに導入・提案された関税に懸念を表明した」と記された。

  ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、政策をより積極的に引き締める論拠は強くないとの認識を示した。

欧州時間の取引

  欧州時間にもドルが上昇。地政学的緊張の緩和が背景にある。ポンペオ米中央情報局(CIA)長官が北朝鮮を訪れ金正恩朝鮮労働党委員長と会談したとの報道を受け、朝鮮半島問題の平和的解決への楽観的見方が強まった。また日米首脳会談での貿易協議でネガティブなサプライズが出る可能性は低いとの見方も広がった。
原題:Dollar Advances as Tensions Ease, Bond Yields Rise: Inside G-10(抜粋)
Dollar Gains as Tensions Ease, Pound Drops on CPI: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500続伸、原油高受け-ダウは下落

  18日の米株式市場ではS&P500種株価指数が3日続伸。企業決算や原油相場の上昇が材料視された。米国債は下落、先物主導で午後に下げが加速した。

  • 米国株はS&P500が続伸-エネルギー株上昇、ダウは下落
  • 米国債は下落、午後に下げ拡大-10年債利回り2.87%
  • NY原油は続伸、米在庫縮小で-OPECの減産強化を期待
  • NY金は反発、ロシア制裁不安でパラジウム急伸

  決算シーズンの好スタートを背景に、S&P500種は小幅ながらプラスを確保。ニューヨーク原油先物の3%近い上昇で、エネルギー関連株が買われた。一方、低調な決算を発表したIBMが大幅安となり、ハイテク株全体を圧迫した。米国債市場では、貿易を巡る懸念が堅調な経済見通しに影を落としていることを示す地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表された後、10年債利回りの上昇が加速した。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%高の2708.64。ダウ工業株30種平均は38.56ドル(0.2%)下げて24748.07ドル。ニューヨーク時間午後4時35分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.87%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。2014年以来の高値となった。米エネルギー情報局(EIA)の統計で原油とガソリン、留出油、ジェット燃料の広範な在庫縮小が示され、市場のさらなる引き締まりが示唆された。石油輸出国機構(OPEC)が今週開く会合で、世界的な減産の取り組みが強化されるとの楽観も広がっている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比1.95ドル(2.9%)高の1バレル=68.47ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は1.90ドル上げて73.48ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。対ロシア制裁に関する不安を背景に、パラジウムは急伸した。ニューヨーク時間午後2時38分現在、パラジウムのスポット相場は2.5%上昇の1039.77ドルと、昨年8月以来最長の8営業日続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.3%高の1オンス=1353.50ドルで終了した。

  ジャナス・ヘンダーソンの株式担当共同責任者、ジョージ・マリス氏はブルームバーグとのインタビューで「政治面が無風だったり、安定に向かう様子を見せたりする局面では必ず市場が堅調だということに気付くのが重要だ。そしてその理由は、経済と企業の基盤が現在非常に良好だということだ」と指摘した。

  米国債は株式相場が底堅く推移する中で下落。イールドカーブ(利回り曲線)は朝方フラット化していたが、午後の取引でその動きが鈍った。それでも5年債と30年債の利回り差は9営業日連続で縮小した。
原題:Stocks Rise on Earnings, Oil as Treasuries Decline: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Slide as Bond Futures-Led Drop Pares Early Flattening(抜粋)
Oil Rises Amid Shrinking U.S. Surplus as OPEC Prepares to Gather(抜粋)
PRECIOUS: Palladium Surges on Russia-Sanction Fears; Gold Rises(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債先物が下落、米国債先物の動きに追随

  18日の欧州債市場では、ドイツ債先物が日中安値に下落した。米10年債先物がブロック取引成立後に下げ、その動きに追随した。一方、イタリア債は最近の堅調を持続。英国債は予想を下回るCPI統計を受けて上昇したものの、上げ幅を縮小した。

  ドイツの10年債入札に対して需要は過去平均並みで、市場の反応は限定的。

  英国債は実施されれば年内第2弾となる11月の利上げ見通しが引き続き後退し、朝方から上昇。英政府は19日、クーポン1.65%の2028年10月償還債を25億ポンド発行する予定。

  イタリアとドイツの10年債利回り格差は一時2016年以来の低水準に縮小。イタリアは新政府の成立に手間取っているものの、利回りを追求する投資家が相場を押し上げている。
原題:Bund Futures Push to Day’s Lows; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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