OPECとロシア、原油減産を継続か-供給過剰ほぼ解消でも

  • OPECと一部産油国、ジッダで会合開き協調継続について協議へ
  • 原油価格上昇で石油輸出国の収入は増加、減産の継続を望む可能性

世界の原油供給過剰がほぼ解消されつつあることを受け、石油輸出国機構(OPEC)とロシアは今週、サウジアラビアで会合を開く。政治的危機で需給がさらに引き締まる恐れがある中、OPECは減産の継続を決定するもようだ。

  OPECと一部産油国による減産が約1年4カ月にわたって続き、原油価格は3年ぶりの高値である1バレル=70ドル近辺に上昇。大幅に下落した後に原油価格は上昇し、産油国の収入は回復しつつある。このため、ベネズエラの石油経済が崩壊し、トランプ米大統領がイランに対し制裁を再発動する恐れがあるものの、産油国は減産継続を目指す見込みだ。

OPECは減産停止しない見込み

OPECとロシアは原油供給過剰をほぼ解消したが減産継続を望む

データ:IEA

  ソシエテ・ジェネラルの石油市場調査責任者、マイク・ウィットナー氏は「これらの国々は今、勝利を宣言して減産をやめるだろうか。そんなはずはない」と指摘。「原油在庫が引き続き減少し、価格が70ドルか80ドルとなっているのを見て喜んでいる。結局は収入だ。問題は、どの時点で上昇した価格に対して違和感を覚えるかだ」と述べた。

  原油価格上昇に伴う米国による原油供給の増加、あるいは需要後退で、減産継続がOPECにとって裏目に出るとアナリストらが警鐘を鳴らす中、OPECとロシアの閣僚らは20日、サウジのジッダで会合を開き、協調を延長する方策に重点を置く見通しだ。その中には、減産延長に伴う新たな在庫目標や、向こう数年間継続するアライアンスの基盤構築などが含まれる可能性がある。今週の提言はいずれも6月に開催されるOPEC総会で承認される必要があるとみられる。

原題:OPEC-Russia Talks Set to Sustain Oil Cuts Even as Glut Vanishes(抜粋)

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