ソフトバンクG:外債2721億円、財務条項緩和-子会社上場また一歩

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  • 「ソフトバンクの保証解除には投資適格級の取得が必要」がなくなる
  • 全ての保証を一度に外す準備を進めている可能性も-中空アナリスト
Photographer: Akio Kon
Photographer: Akio Kon

ソフトバンクグループ(SBG)は18日、総額2721億円の外貨建て普通社債の発行条件を決定した。既発債の借り換えで財務制限条項(コベナンツ)の一部を外し、子会社ソフトバンク上場の環境整備をした。

  18日付の発表資料によると社債は年限5年と7年のドルとユーロで各2本。ドル5年債は3億ドル(321億円相当)で利率は5.5%、7年債は4.5億ドル(482億円)で6.125%。ユーロ5年債は10億ユーロ(1323億円)で4.0%、7年債は4.5億ユーロ(595億円)で4.5%に決まった。格付けはS&PでBB+、ムーディーズはBa1。SBGは2013年発行の外債の早期償還資金を調達する。

  この13年債に付いていたソフトバンクの保証解除には投資適格級の取得が必要というコベナンツが今回債にはない、とムーディーズは指摘した。子会社上場には親会社からの独立性を示す必要があり、今回債でSBGはソフトバンク上場への条件を整えたことになる。13年債と今回債ともにソフトバンクの保証自体は付いている。SBGは15年外債の子会社保証については3月に解除の条件緩和について同意を得た。

  BNPパリバの中空麻奈チーフクレジットアナリストは、今回債を含めてSBGは継続的なリファインスの過程で保証解除条件を統一しているとして「今回の外債発行は親子上場を目指す上での一歩だと言える」と話した。同時に今回債も子会社の保証自体は保証されていることについて「精査が必要だ」と指摘した。保証解除の対象は借入金を含めて8兆-9兆円として「条件統一の上で、全ての保証を一度に外す準備を進めている可能性も否定できない」と話した。

  SBG広報室の小寺裕恵氏は今回債について、子会社上場への準備が「目的の一つ」とコメントした。保証解除についてはSBGの希望で保証が外れることはなく「他のすべての債務の保証が解除された場合にのみ、保証が解除されることになる」と説明した。

(第3段落にコベナンツなどを追加して更新します.)
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