アイカーン氏出資のナビスター、株価急伸-VWによる買収の観測で

  • ナビスター株保有比率を16.9%から引き上げ検討も-VW幹部
  • VWは投資家アイカーン氏に次ぐ大株主-2016年に株式取得

大規模な会社再建のさなかにある米トラックメーカーのナビスター・インターナショナルは、ドイツのフォルクスワーゲンによる買収に間に合わせるかのように自社を立て直している。

  VWは既に著名投資家カール・アイカーン氏に次ぐナビスター大株主だが、VWトラック・バス部門のマティアス・グリュントラー最高財務責任者(CFO)によると、同社は持ち株比率を16.9%から引き上げることを検討する可能性がある。ナビスター株は前週末比9.9%高で16日の取引を終了。一時は11.7%高と取引時間中としては昨年12月19日以来の大幅上昇となった。

  グリュントラー氏は16日のミュンヘンでの記者会見で、買収は「理論的には可能だ」と述べた。その場合の買収額は「30億-40億」程度になるとの見方を示したが、通貨単位がドルであるのかユーロなのかは明らかにしなかった。取引取りまとめの時間枠への言及は控えたものの、両社間の協力関係は「非常に良好に」進展していると語った。VWは北米で足掛かりを得るため2016年にナビスターの株式を取得した。

  VWはトラック・バス部門の新規株式公開(IPO)を検討している。グリュントラー氏によると、ナビスターを買収する場合は親会社VWが資金を出し、IPOが実施されるかどうかには左右されないという。

  ロバート・ベアードのアナリスト、デービッド・ライカー氏は「買収がますます間近に迫っているとわれわれは考える。つまるところ、VWのトラック・バス部門が投資家に説得力のある投資機会を提供したいのなら、ダイムラーのトランク部門とバス部門、ボルボ・トラックなどと競争できる世界的な商用車OEM(相手先ブランドによる生産)業者になる必要がある」と指摘した。

原題:Icahn-Backed Navistar Surges as Buyout by VW Looks ‘Imminent’(抜粋)

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