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Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

TOPIX3日ぶり反落、日米会談後の円高警戒-金融、輸出さえない

更新日時
  • トランプ大統領、中国とロシアが自国通貨押し下げとつぶやく
  • 食料品や小売など内需一角は堅調、明治HLDの上げ目立つ
Pedestrians crossing the road are reflected in an electronic stock board outside a securities firm in Tokyo, Japan, on Friday, June 9, 2017. The Topix index closed higher after swinging between gains and losses, and the yen weakened, as the market continued to digest former FBI chief James Comey's Senate testimony, the European Central Bank rate decisiin and U.K. election results.
Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

17日の東京株式相場は、TOPIXが3営業日ぶりに反落。日米首脳会談後の為替のドル安・円高進行リスクを警戒する売りに押された。米国長期金利の先高観が薄れる中、銀行や保険など金融株が軟調、機械など輸出株、繊維や鉄鋼、非鉄金属など素材株も安い。

  半面、食料品や小売など内需株の一角は堅調で、相場全般を下支えした。食品では、JPモルガン証券が投資判断を「オーバーウエート」に上げた明治ホールディングスが買われた。

  TOPIXの終値は前日比6.24ポイント(0.4%)安の1729.98。一方、日経平均株価は12円06銭(0.1%)高の2万1847円59銭と小幅に3日続伸。

  第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミストは、「為替が円安に動きにくいことは市場参加者の間でかなり浸透し、日米首脳会談で貿易摩擦の問題が取り上げられる可能性も勘案すると、足元で日本株を買えないのはやむを得ない」と言う。また、企業業績の面でも「慎重なガイダンスを出してくることへの警戒もある。現時点で1年先の1株利益は8%の伸びがコンセンサスだが、為替次第で1桁台前半に鈍る恐れがある」と指摘した。

Japan Stock Boards After Earthquake and Tsunami in Fukushima

株価ボードと歩行者

Photographer: Yuriko Nakao/Bloomberg

  トランプ米大統領は16日、ツイッターへの投稿で、米国が利上げをしている時期に中国とロシアが自国通貨を押し下げており、容認できないと言及した。また、17ー18日の日米首脳会談では、米国による鉄鋼・アルミニウム輸入関税など日米で利害が対立する通商関係の議論の行方が懸念されている。

  きょうのドル・円は一時1ドル=106円90銭台と、前日の日本株終値時点107円21銭からやや円が強含みで推移した。アイザワ証券の谷健一郎投資リサーチセンター長は、「日米首脳会談でトランプ大統領が中間選挙に向け支持者へのアピールを狙った行動に出ることに警戒が必要。日本に対し貿易黒字削減などを強く要求すれば、ドル安・円高を通じた株安のリスクが高まる」とみている。

  業種別では、輸出や素材セクターと並び、銀行や保険、証券など金融セクターが終日弱い動き。第一生命経済研の藤代氏は、「米国の金利が上がりにくくなり、金融セクターも買いづらい。米国で景気を刺激も抑制もしない『中立金利』は3%、これが上方修正されないと米長期金利も上昇しない」と話していた。米長期金利は3月下旬以降、2.8%を挟み一進一退。2月には2.9%台を付けていた。4月のニューヨーク連銀製造業景況指数は15.8と前月の22.5から低下、市場予想の18.4も下回った。4月の米住宅市場指数も69と前月の70から低下した。

  東証1部33業種は繊維、証券・商品先物取引、銀行、不動産、鉄鋼、保険、非鉄金属、機械、ゴム製品など27業種が下落。上昇は石油・石炭製品、鉱業、食料品、小売など6業種。売買代金上位では、「オプジーボ」の肺がん適応のデータ比較が米メルクの競合薬に劣位とアナリストから指摘された小野薬品工業が急反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を下げたGunosyは大幅続落した。これに対し明治HLDのほか、ユニー・ファミリマートホールディングス、東海カーボン、ルネサスエレクトロニクス、武田薬品工業は高い。

  • 東証1部の売買高は13億5346万株、売買代金は2兆1246億円
  • 値上がり銘柄数は517、値下がりは1497
    米長期金利とドル・円チャート
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