Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株が下落、銀行安い-原油は5日続伸

更新日時
  • JPモルガン、シティグループは予想上回る決算発表も株価下落
  • 原油は2014年以来の高値に、国債も買われ10年債利回りは2.82%

13日の米株式相場は下落、銀行など金融株が大きく売られた。政治や貿易面での緊張も市場の重しとなっている。一方で米国債利回りは低下。原油相場は5日続伸となり、2014年12月以来の高値を付けた。

  • 米国株は下落、銀行など金融株が売られる
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.82%
  • NY原油は5日続伸、週間では7月以来の大幅高-地政学リスク
  • NY金は反発、週間でも上昇-シリア情勢緊迫で

  主要株価指数は全て下落。金融株を中心に下げた。ウェルズ・ファーゴの1-3月(第1四半期)決算は市場予想を上回ったものの、同行は監督当局との問題解決のため今後費用を計上する可能性があると説明。そうなれば決算が下方修正される見通しだ。またJPモルガン・チェースとシティグループの決算も市場予想を上回ったものの、両行とも株価は下落。JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が「環境は極めて競争が激しく、1-3月の融資は横ばいだった」と指摘したことが手掛かり。

  元メリルリンチのトレーダーで、市場分析のニュースレターを創設したトム・エッセイ氏は「決算シーズンへの期待が非常に大きくなりつつあり、私はやや神経質になっている」と説明。銀行が決算を発表した後、「明るい材料とはならなかったことから、売りが広がった」と分析した。   

  S&P500種株価指数は前日比0.3%安の2656.30。ダウ工業株30種平均は122.91ドル(0.5%)下げて24360.14ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時52分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.82%。 

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は5営業日続伸し、2014年以来の高値となった。週間ベースでは昨年7月以来の大幅上昇。地政学リスクを背景に世界的な供給の引き締まりが一段と進みかねないとの見方が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比32セント(0.5%)高の1バレル=67.39ドル。ロンドンICEの北海ブレント6月限56セント上げて72.58ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。週間ベースでは1月以来初の2週連続上昇となった。世界貿易問題やシリア攻撃を巡る緊迫化を背景に、金に逃避する動きが活発化した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.4%高の1オンス=1347.90ドルで終了。週間では0.9%の上昇。

  市場ではこのほか、ワシントンの政治混乱やシリアに対する軍事行動の可能性、米中の貿易摩擦にも注目している。トランプ大統領は12日、中国との貿易問題について、両国が最終的には新たな関税を相互に賦課することなく解決する可能性があると発言。このほか、就任後間もなく離脱を表明した環太平洋連携協定(TPP)への米国の復帰を検討していることを議員らに明らかにした。

  コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークのブラッド・マクミラン最高投資責任者(CIO)は貿易問題の市場への影響について、「市場で再び影響が出始める可能性があるのは、企業が関税の決算への影響について説明し始めた場合だ。少なくとも言及はされる可能性が非常に高い。多くの企業は市場の期待を抑えられるような理由を探しており、関税の問題は、現時点では仮定の話だが、現実性が高い」と述べた。

原題:U.S. Stocks Tumble With Banks Leading the Way Down: Markets Wrap(抜粋)
   Oil Posts Biggest Weekly Gain Since July Amid Global Conflict
   PRECIOUS: Gold Posts Weekly Advance on Syria Strife, Dollar Woes

(第7段落以降を追加し、更新します.)
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