4月13日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルや円がほぼ変わらず、フラット化は材料視されず

  13日のニューヨーク外国為替市場ではドルと円がほぼ変わらず。トランプ政権が貿易問題を巡り融和的な姿勢を示したことから逃避通貨とされる円には売りが先行したが、その後は下げ渋る展開となった。米利回り曲線が引き続きフラット化したがあまり材料視されなかった。

  米10年債と30年債の利回り差は一時、19.6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、2008年10月以降で最小となった。

  ニューヨーク時間午後4時32分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満の下げ。ドルは対円で0.1%未満上げて1ドル=107円36銭。対ユーロでは0.1%未満下げて1ユーロ=1.2337ドル。

  トランプ米大統領が12日に環太平洋連携協定(TPP)復帰の可能性を模索するよう関係当局に指示したことが明らかになり、貿易を巡る緊張が緩和した。大統領は米中両国が最終的には新たな関税を相互に賦課することなく解決する可能性があるとも発言した。

  ドルは一時107円78銭まで上昇。2月22日の高値に並んだ。 

欧州時間の取引

  米中首脳が融和的な姿勢を示したため、貿易戦争に発展するとの懸念が弱まり、円が下落。豪ドルは主要10通貨の中で上げが目立った。
原題:Yen Falls, Aussie Rises as Markets Ignore U.S. Curve Flattening(抜粋)
Yen Falls to Six-Week Low, Aussie Climbs as Trade Tensions Ease

◎米国株・国債・商品:株が下落、銀行安い-原油は5日続伸

  13日の米株式相場は下落、銀行など金融株が大きく売られた。政治や貿易面での緊張も市場の重しとなっている。一方で米国債利回りは低下。原油相場は5日続伸となり、2014年12月以来の高値を付けた。

  • 米国株は下落、銀行など金融株が売られる
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.82%
  • NY原油は5日続伸、週間では7月以来の大幅高-地政学リスク
  • NY金は反発、週間でも上昇-シリア情勢緊迫で

  主要株価指数は全て下落。金融株を中心に下げた。ウェルズ・ファーゴの1-3月(第1四半期)決算は市場予想を上回ったものの、同行は監督当局との問題解決のため今後費用を計上する可能性があると説明。そうなれば決算が下方修正される見通しだ。またJPモルガン・チェースとシティグループの決算も市場予想を上回ったものの、両行とも株価は下落。JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が「環境は極めて競争が激しく、1-3月の融資は横ばいだった」と指摘したことが手掛かり。

  元メリルリンチのトレーダーで、市場分析のニュースレターを創設したトム・エッセイ氏は「決算シーズンへの期待が非常に大きくなりつつあり、私はやや神経質になっている」と説明。銀行が決算を発表した後、「明るい材料とはならなかったことから、売りが広がった」と分析した。   

  S&P500種株価指数は前日比0.3%安の2656.30。ダウ工業株30種平均は122.91ドル(0.5%)下げて24360.14ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時52分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.82%。 

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は5営業日続伸し、2014年以来の高値となった。週間ベースでは昨年7月以来の大幅上昇。地政学リスクを背景に世界的な供給の引き締まりが一段と進みかねないとの見方が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比32セント(0.5%)高の1バレル=67.39ドル。ロンドンICEの北海ブレント6月限56セント上げて72.58ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。週間ベースでは1月以来初の2週連続上昇となった。世界貿易問題やシリア攻撃を巡る緊迫化を背景に、金に逃避する動きが活発化した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.4%高の1オンス=1347.90ドルで終了。週間では0.9%の上昇。

  市場ではこのほか、ワシントンの政治混乱やシリアに対する軍事行動の可能性、米中の貿易摩擦にも注目している。トランプ大統領は12日、中国との貿易問題について、両国が最終的には新たな関税を相互に賦課することなく解決する可能性があると発言。このほか、就任後間もなく離脱を表明した環太平洋連携協定(TPP)への米国の復帰を検討していることを議員らに明らかにした。

  コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークのブラッド・マクミラン最高投資責任者(CIO)は貿易問題の市場への影響について、「市場で再び影響が出始める可能性があるのは、企業が関税の決算への影響について説明し始めた場合だ。少なくとも言及はされる可能性が非常に高い。多くの企業は市場の期待を抑えられるような理由を探しており、関税の問題は、現時点では仮定の話だが、現実性が高い」と述べた。
原題:U.S. Stocks Tumble With Banks Leading the Way Down: Markets Wrap(抜粋)
   Oil Posts Biggest Weekly Gain Since July Amid Global Conflict(抜粋)
   PRECIOUS: Gold Posts Weekly Advance on Syria Strife, Dollar Woes(抜粋)

◎欧州債:ユーロ圏国債、午後に上げに転じる-スペイン格付けに注目

  13日の欧州債市場では、ユーロ圏国債が午後になって上げに転じた。米国債の回復に追随した。注目は引け後に発表されるスペインの格付け判断。スペインの格付けは今年に入りフィッチ、S&Pがそれぞれ引き上げており、ムーディーズも続く可能性がある。

  ムーディーズはスペインの格付けを「Baa2」から「Baa1」に引き上げる可能性。ムーディーズはアイルランドの格付け判断も発表する。

  来週の欧州国債発行額は160億ユーロ前後で、償還資金の再投資額は落ち込む見通し。ECBの債券買い入れ策が引き続き相場を支える可能性がある。

  フランスは19日に2021年2月償還債など最大70億ユーロ発行すると発表。スペイン、ドイツ、英国も国債発行を計画する。
原題:European Bonds Advance Into Close; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

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