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Photographer: Akio Kon/Bloomberg

米CLOに群がる日本の投資家-ボラティリティー高めるリスク要因に

  • 1-3月のCLOは記録的水準に増加-日本から異例の高需要
  • ヘッジコスト上昇なら、CLO市場を動揺させる恐れ
People are silhouetted as they stand on a footbridge overlooking pedestrians crossing an intersection in the Shibuya district of Tokyo.
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

米国のローン担保証券(CLO)は1-3月に記録的な水準に増加した。その主な背景は、日本の投資家からの異例に高い需要だ。資金流入で約4500億ドル(約48兆3200億円)に膨らんだ市場は一方で、日本リスクにさらされたとも言える。

  日本の投資家はここ1年、好ましいヘッジ手段が相対的に低コストになったことから、CLOの最高格付けトランシェの持ち高を増やした。だが、傾向が変われば要注意だとパインブリッジ・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、ライラ・コルモーゲン氏(ロサンゼルス在勤)は指摘。「ヘッジコストが上昇すれば、AAA格のスプレッドも逆方向に向かう公算が大きい」と語った。 

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  日本からの需要に伴い、1-3月のCLO新規発行は370億ドルと同四半期としては過去最高を記録。ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)に対するAAA格の上乗せ利回り(スプレッド)は過去1年で23ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り縮小し、日本の投資家がヘッジ手段として利用するドル・円の5年物クロスカレンシー・ベーシス・スワップも同様の動きを示した。

  コルモーゲン氏は、この相対的なヘッジコスト低下が日本の投資家を引き付けたと指摘。となれば、米国の関税を巡る問題が2月に株価を押し下げたように、何らかの世界的なイベントが日本の投資家のヘッジコストを押し上げれば、その衝撃がCLO市場を動揺させる可能性がある。

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原題:Japanese Hunger for U.S. CLOs Exposes Market to More Volatility(抜粋)

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