LIBOR上昇、米銀のドル箱か-JPモルガンやシティの利益拡大も

  • JPモルガンはLIBOR上昇で14億5000万ドルの収入増となる計算
  • シティは税引き前利益が最大17億7000万ドル増えると期待できる

短期金利の重要なグローバル指標であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の10年前の上昇は、米国の銀行システムを破綻の瀬戸際に追い込む金融危機の前触れとなった。LIBORは今年に入り同じように上昇しているが、今回は業界の利益を数十億ドル押し上げる可能性が高い。

  米銀の上位各行が公表した資料によれば、ドル建てLIBORの上昇によって、これらの銀行の2018年の税引き前利益は、それぞれ10億ドル(約1074億円)以上増えると考えられる。銀行の信用コストがほぼ安定する中で、LIBOR上昇に連動し、ローンの借り手である顧客の利払いが増えることが理由だ。

  米銀最大手のJPモルガン・チェースの17年の年次報告書によれば、1220億ドル相当のホールセールローンが変動金利ベースとなっており、これら全てが指標であるLIBORに連動しているとすれば、過去1年間の1.19ポイントの上昇に伴い、14億5000万ドルの追加収入が見込める。

  シティグループの場合、変動金利の個人向け住宅ローンおよびコーポレートローンの融資残高は昨年末時点で1490億ドルに上り、LIBORの上昇に基づく同様の推計によると、税引き前利益が最大17億7000万ドル増えると期待できる。

  ウェルズ・ファーゴの年次報告書によれば、LIBORに連動する商業融資860億ドル相当について、同行は金利上昇の恩恵を得るため金利リスクのヘッジをやめており、LIBORに連動し、金利のリスクヘッジを行っていない他のローンを計算に入れないとしても、10億2000万ドルの収入が入る計算だ。

Higher Libor, Higher Profits

The surge in one short-term interest rate may benefit U.S. banks, which don't borrow much indexed to it but lend billions based on the rate

Source: Company filings, Bloomberg calculations

Potential pre-tax benefit is based on additional interest that could be earned with higher Libor on variable-rate loan totals disclosed by the companies. The ratio in the last column is based on the firm's pretax income for 2017.

  これら3行の広報担当者は、既に開示している内容以上のローンポートフォリオに関する詳細を明らかにしていない。

Libor Surge

The benchmark rate has jumped to highest level since 2008

Source: Bloomberg

原題:Surging Libor, Once a Red Flag, Now a Cash Machine for Banks(抜粋)

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