トランプ氏のうわさ巡る記事封印か-元ドアマンに3万ドル支払い後

  • 非営利団体コモン・コーズは選挙法違反を主張、当局に告発
  • 記事にしない決定にトランプ氏や個人弁護士の関与ない-AMI
Trump World Tower in New York Photographer: TIMOTHY A. CLARY/AFP
Photographer: TIMOTHY A. CLARY/AFP

米非営利団体コモン・コーズは12日、トランプ大統領に打撃を与えかねない私生活を巡るうわさについて口をつぐんでもらうため、トランプ・オーガニゼーション開発のビルの元ドアマンに3万ドル(約322万円)が2015年に支払われたとの報道を受け、米当局に調査を要請した。トランプ氏は同年に大統領選出馬を表明している。

  AP通信と米誌ニューヨーカーは同日、タブロイド紙「ナショナル・エンクワイアラー」を傘下に持つアメリカン・メディア(AMI)が記事化の権利を元ドアマンへの支払いの見返りに得たが、掲載を見送ったと報じた。トランプ氏の友人であるAMIのデービッド・ペッカー最高経営責任者(CEO)が、エンクワイアラーの記者に調査報道をやめるよう命じたという。

  コモン・コーズは12日、この支払いは大統領選に臨んだトランプ氏への不正献金に当たるとして、トランプ氏と同氏の選挙対策本部、AMIを米司法省と連邦選挙管理委員会(FEC)に告発した。

  コモン・コーズは既に、トランプ氏と性的関係を持ったと主張する2人の女性に対する口止め料支払いについても、証券取引委員会(SEC)と司法省に同様の告発を行っている。

  元ドアマンのディノ・サジュディン氏はエンクワイアラーに対し、トランプ氏が1980年代にトランプ・ワールド・タワーの従業員との間に婚外子をもうけたかもしれないとのうわさを聞いたと語ったとAPは報道。3万ドルの支払いや取り決め条件を口外すれば、罰として100万ドルをサジュディン氏が支払う内容の契約をAMIと結んだという。

  AMIは12日の発表文で、うわさの内容は真実でないと結論付けたため、記事化しなかったと説明。一方でニューヨーカー誌は、エンクワイアラーが「記事抹殺に協力した」と、匿名の関係者からの情報として報じた。AMIは同発表文で、記事を先に進めない決定にトランプ氏ないし同氏の個人弁護士マイケル・コーエン氏が関わった事実は「断じてない」とし、ペッカーCEOが同社の資金を使って記事や関連調査を封じたとの示唆は真実ではないとも付け加えた。

原題:Trump Doorman’s Receipt of $30,000 Prompts Complaints to U.S.(抜粋)

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