ユーロ圏の銀行不良債権、処理期限設定へドイツが推進-関係者

  • ECB銀行監督部門、北部欧州諸国が厳密な処理期限設定を模索
  • ユーロ圏の不良債権は総額100兆円超、南欧諸国が多く抱える

欧州中央銀行(ECB)の銀行監督部門内では、ユーロ圏の銀行が抱える総額100兆円を超える不良債権の処理を目指し、年内に厳しい措置を打ち出す動きがドイツの主導で加速している。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  非公開の議論であることから匿名を条件に述べた関係者によると、ECB銀行監督部門役員会のユーロ圏北部諸国のグループは、既存の不良債権処理にも厳密な期限を設定したい考え。ECBは将来発生する不良債権については処理の期限をすでに設けており、同様の措置を望んでいる。

  ECBの報道官はコメントを控えた。

  ECBは昨年、将来発生する不良債権について無担保の場合は2年に、有担保では7年以内に潜在的な損失の100%を引き当てることを銀行に義務付ける指針案を発表した。これに対してイタリアの銀行や政策当局から批判が続出していた。既存の不良債権処理でも期限が打ち出されれば、金融業界が巨額の不良債権を抱える南欧諸国から、激しい抵抗が予想される。

  ユーロ圏の銀行が抱える不良債権は昨年9月の時点で総額7930億ユーロ(約105兆円)。ギリシャの銀行の不良債権比率は46.7%と域内で最も高く、ポルトガルが17.8%、イタリアが12.3%と続く。額では2210億ユーロのイタリアが最大。

原題:Germany Pushes ECB to Hit Banks With Tougher Bad-Loan Guide (1)(抜粋)

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