Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

苦境のアジア・ドル建て債、中国からの供給が一段のプレッシャーに

  • 供給過剰が当初想定よりも長く続く可能性-JPモルガン
  • 監督当局はセンチメントの制御にもっと注意を-ANZ
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

アジアのドル建て債市場は、金利が上昇する前に借り手企業が発行条件の取りまとめを急ぐ状況で既に圧力がかかっているが、中国の影響でさらに打撃を受けそうだ。

  ブルームバーグが入手した資料によると、中国国家発展改革委員会(発改委)は中国企業16社のオフショア市場での社債発行期限を2018年末まで延長した。これは不動産開発の華南城や泰禾集団を含め、さらに多くの企業によるオフショア市場での起債が見込まれることを意味する。   

  アジアのドル建て債発行で中国のシェアが高まっていることから、発改委によるここ数年の起債の割り当て承認はアジアのオフショア債券市場の主な原動力になっている。発改委のオフショア債券発行承認の動きが一部企業の資金調達を巡る緊張を和らげる一方、承認過程での若干不透明な手続きが不確実性をもたらす。

  JPモルガン・プライベートバンク(アジア)の債券・為替・商品担当エグゼクティブ・ディレクター、アン・チャン氏は「これにより供給過剰が当初の見通しを超えて続き、流通市場でのパフォーマンスにプレッシャーを与える」と指摘した。
      

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のクレジット戦略責任者オーウェン・ ガリモア氏は「調達コストが上昇しつつあることを踏まえると、市場は現在、寛大な発改委の承認に極めて神経質になっている」と指摘。「ドル建て中国債券市場は4000億ドル(約42兆7600億円)の臨界点に達している。過去数年の新規株式公開(IPO)規制と同様に、監督当局はこの点でセンチメントを制御する必要があるとの認識を強めるべきだ」と語った。

  ブルームバーグは起債の割り当てに関して発改委にファクスでコメントを求めたが、今のところ返答はない。

原題:Struggling Asia Dollar Bonds Face Pressure From China Supply (2)(抜粋)

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