きょうの国内市況(4月12日):株式、債券、為替市場

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●日本株は続落、シリアなど国際情勢不透明と円高推移-輸出、素材安い

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  東京株式相場は続落。シリア情勢の緊迫化や為替の円高推移が懸念され、投資家のリスク許容度が低下した。電機や機械、ゴム製品など輸出株、ガラス・土石製品や非鉄金属など素材株が安い。半面、小売や食料品株といった内需セクターは堅調で、株価指数の下げは限定的だった。

  TOPIXの終値は前日比6.78ポイント(0.4%)安の1718.52、日経平均株価は26円82銭(0.1%)安の2万1660円28銭。

  三菱UFJ国際投信の宮崎高志戦略運用部長は、「経済指標や企業業績は今のところ警戒的なシグナルは出ているわけではなく、先行きは楽観している」としつつ、シリアへの攻撃が今週にもあり得そうなほか、米国の政治情勢など「グローバルな不透明要因を考慮すると、ファンダメンタルズが良くても、しばらくはリスク資産の押し目を積極的に拾うのは難しい」との見方を示した。

  東証1部33業種はガラス・土石製品やゴム製品、海運、石油・石炭製品、機械、非鉄金属、電機など25業種が下落。上昇は精密機器や小売、食料品、鉱業、サービスなど8業種。売買代金上位では、利益計画を下方修正したサイゼリヤは急落し、コマツや昭和電工、ローソン、サイバーエージェントも安い。半面、今期増益を計画した良品計画とイオン、午後3時に独フォルクスワーゲンとの戦略的協力の検討を発表した日野自動車は高い。

  東証1部の売買高は13億1062万株、売買代金は2兆1030億円と前日から18%減り、2日以来の低水準。値上がり銘柄数は796、値下がりは1181だった。

●超長期債が上昇、30年債入札順調で買い優勢-フラット化圧力強まる

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  債券市場では30年や40年の超長期債相場が上昇。この日に実施された30年国債入札の結果が予想を上回ったことを受けて、超長期ゾーンの良好な需給関係があらためて確認され、利回り曲線にフラット(平たん)化圧力が掛かった。

  現物債市場で新発40年物の10回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より一時2ベーシスポイント(bp)低い0.835%と、2016年12月30日以来の水準まで買われた。新発30年物58回債利回りは1bp低い0.71%と、先週付けた16年12月以来の低水準に並んだ。新発20年物の164回債利回りは0.5bp上昇の0.505%で推移。長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは0.5bp高い0.03%で取引された。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「30年債入札結果は強かった。今回から発行額が減るので応札倍率が4倍を超えるか否かに注目していたが、それなりに札が入ったという評価になる」と指摘。「日米欧の景気減速への警戒感と過度な米インフレ懸念の剥落を背景としたイールドカーブのフラット化が世界的に進んでいる」とした上で、米国と比較すると円債のイールドカーブはまだスティープ状態にあることから一段のフラット化を見込む。

  財務省が実施した30年利付国債入札の結果によると、最低落札価格が102円05銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想中央値の102円00銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.34倍と、前回の4.24倍から上昇。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は6銭と、前回と同水準だった。発行予定額は7000億円と前回から1000億円減額された。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比2銭高の151円01銭で取引を開始。その後は高値警戒感から上値の重い展開となり、結局は4銭安の150円95銭と日中取引の安値で引けた。

●ドル・円は106円台後半、FOMC議事録支えもシリア情勢重し

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  東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=106円台後半で小じっかりに推移。前日発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録での利上げペース加速示唆や米消費者物価指数(CPI)の伸びが支えとなった。半面、シリア情勢など地政学的リスクへの警戒感が強く、上値が重い展開だった。

  ドル・円相場は午後3時16分現在、前日比0.1%高の106円90銭。海外市場の流れを引き継ぎ、朝方に106円70銭までドル安・円高が進んだ後、徐々に水準を切り上げ、午後に入って一時106円97銭まで上昇した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は同時刻現在、ほぼ横ばいの1120.97。

  三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、ドル・円について、「107円近辺でもんでいる状況」としたうえで、「地政学的リスクがキーワードとなっている。昨日発表されたFOMC議事録や米CPIは、地政学的リスクの前に陰が薄れた」と説明した。

  ポンド・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ポンド=1.4191ドル。前日に一時1.4223ドルと3月27日以来のポンド高・ドル安水準を付けた。メイ英首相は12日午後、シリア対応を協議するため臨時閣議を招集する。またカーニー英中銀総裁がカナダで講演する。

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