ウォール街で電子社債システム覇権争い-ゴールドマンとBofA競う

  • BofAとシティ、JPモルガンは社債発行市場向けシステムを開発
  • アイプリオも競合するプラットフォームを米国に今年導入する予定

新発社債のアンダーライター(引受会社)各社は、米国を舞台に2兆3000億ドル(約245兆8900億円)規模の市場の主導権を誰が握るか覇権を争う競争に突入しつつある。

  米銀ゴールドマン・サックス・グループと米プライベートエクイティー(PE、 未公開株)投資会社ブラックストーン・グループが共同で傘下に置くテクノロジー企業アイプリオは今年、ウォール街の金融機関に社債の注文を行うシステムを米国で展開しようとしている。一方、2017年の社債の引受額が最も多かった米銀3行バンク・オブ・アメリカ(BofA)とシティグループ、JPモルガン・チェースも、アイプリオと張り合うプラットフォームを準備している。

  アイプリオのプラットフォームを利用するスイス最大の銀行UBSグループの債券シンジケート・グローバル責任者アーミン・ピーター氏(ロンドン在勤)は「米銀はドル建て市場で特権的な地位を占めており、それは恐らく彼らが守りたいと考えているものの一つだ」と指摘した。

  アイプリオは、企業顧客の社債発行を引き受け業務を行う銀行が、ディール条件のやりとりや債券投資家からの注文を受けるために利用できるプラットフォームを欧州とアジアで既に展開。エグゼクティブバイスプレジデント、ビル・シャーマン氏によれば、米国では株式や地方債にも対象を広げる計画だ。アイプリオの先週の発表によると、同社のシステムは160を上回る投資家の支持を確保しており、33行がシステムを通じてディールの条件を共有することに同意した。

  非公開情報であることを理由に事情に詳しい他の複数の関係者が匿名を条件に語ったところでは、BofAメリルリンチとシティ、JPモルガンは、3行のプラットフォームを利用するよう他のアンダーライターに働き掛けており、当初は米国の投資適格債を主に扱う予定。関係者の1人によれば、その後グローバル展開を目指すという。3行の広報担当者はコメントを控えている。

High Stakes Battle

Three biggest U.S. bond arrangers go it alone for ordering platform

Source: Investment-grade bond data for 2017 compiled by Bloomberg

原題:Electronic Bond Orders Spark Wall Street Race for Go-to System(抜粋)

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