日野自:独VW商用車子会社と電動化や自動運転で協力関係の構築検討

  • 物流ソリューションや技術、調達の領域で相互補完的な関係を模索
  • 両社CEOら幹部でアライアンス委設置、対等な協力を目指す

日野自動車と独フォルクスワーゲン(VW)は12日、バスやトラックなどの商用車分野で提携協議を開始すると発表した。日野自はトヨタ自動車の子会社だが電動化や自動運転技術などの新しい分野で技術革新が進む中、グループの枠を超えて協力分野を探る。

  12日の日野自の発表資料によると、VWの100%子会社であるVWトラック&バス社(非上場)と戦略的協力関係構築の枠組みに関する合意書を締結。「物流や交通に関するソリューション調査」、「既存・将来技術」、「調達」などの領域で相互補完的な協力関係の構築を検討するとしている。

会見した日野自の下社長(左)とVWトラック&バス社のレンシュラーCEO

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  具体的な検討対象となる技術領域にはディーゼルエンジン、ハイブリッド、電動化、コネクティビティー、自動運転システムなどが含まれる。両社のCEOや役員クラスのメンバーで構成されるアライアンス委員会を立ち上げ、長期的かつ対等な協力の方向性を検討するという。

  同日、都内で会見した日野自の下義生社長は昨年6月に社長に就任して以降、トラック&バス社と話し合いを始めたことを明らかにした。親会社であるトヨタとの関係は「変わることはない」とした上で、商業車が直面している課題は、「トヨタグループにいるだけでは解決することは難しい」とトヨタのライバルであるVW子会社と協力関係を目指すに至った背景を説明した。

  自動車業界では今後の重要な領域として、コネクティビティー、自動運転、シェアリング、電動化の4分野をその頭文字から「CASE」と呼んでおり、各メーカーが技術革新を急いでいる。日野自は2016年、いすゞ自動車と自動運転システムの実用化に向けたベース技術となる通信システムや運転支援技術で、共同開発を行うと発表。ことし1月には、国内トラックメーカー4社で、自動運転技術の実現に向けた隊列走行の実験を実施していた。

  日野自は01年にトヨタの子会社となっており、ブルームバーグデータによると日野自株の約51%を保有する。
 

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