Photographer: JEREMY BALES

米長短金利逆転を予想するJPモルガンにアビバの運用者が異論

  • アビバのマカレビー氏、利回り曲線スティープ化を予想-経済堅調で
  • JPモルガン:2年債と10年債の利回りは逆転へ

債券市場がリセッション(景気後退)を予告していると警戒し始めた人も一部いるが、アビバ・インベスターズのジェームズ・マカレビー氏の見解は異なる。

  債券で2430億ユーロ(32兆円)を運用するアビバで債券ファンドマネジャーを務めるマカレビー氏はむしろリスクテークを増やし、利回り曲線(イールドカーブ)のスティープ化を見込む取引を増やしている。米経済は縮小ではなく拡大すると予想しているためだ。同氏はインタビューで「最近の貿易ショックは別として、米経済はかなり堅調に推移しているようだ」と述べた。

  しかし、こうした見方と矛盾しかねない重要な指標があり、一部で不安感を招いている。利回り曲線が平たん化するだけではなく、長短金利逆転の恐れもあるためで、成長の減速のシグナルと警戒されている。

  こうした懸念についてマカレビー氏は、10年前の金融危機で傷ついた投資家には、成長減速の前触れとなるヒントに反応し、利回り曲線の形状を考え過ぎる思考回路が組み込まれていると分析した。

  JPモルガン・チェースのストラテジストはフェデラルファンド(FF)金利を占う上で注目される短期金融市場のフォワードレートで既に若干の逆イールドが出現している点に言及し、2年債と10年債の利回りでも同様に長短金利が逆転するとの見通しを示した。

  しかし、マカレビー氏によれば、熱心過ぎる中央銀行の債券購入が利回りとタームプレミアムを押し下げているため、このような利回り曲線は信用できない上、米連邦準備制度によるバランスシート縮小や海外投資家の引き揚げ、成長率とインフレ率の加速を受けて利回り曲線の形状は変わるという。同氏は「タームプレミアムが時間とともに上昇すれば、利回り曲線はスティープ化し始める」と述べ、2年債と10年債の利回り格差(スプレッド)は現在の48ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)から2017年の早い時期の125bp前後に戻る可能性があると予想した。

原題:Yield-Inversion Fear Pits JPMorgan Against Aviva Fund Manager(抜粋)

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