Photographer: John Taggart

ウォール街の銀行のレバレッジ比率規制で緩和提案:米金融規制当局

  • 銀行主要子会社の資本要件、1210億ドル少なくなる可能性
  • FRBとOCCの規制緩和で貸し出しなど数百億ドル増大も
Photographer: John Taggart

米連邦準備制度理事会(FRB)と通貨監督庁(OCC)は11日、ウォール街の大手銀行に対するレバレッジ比率規制の緩和に向けた提案を発表した。金融危機後に導入され、トランプ政権が経済成長の阻害要因と批判する金融規則の新たな緩和に道を開く。銀行は緩和によって自由になった数百億ドルの資金を貸し出しなどの事業活動に別途活用できるようになる可能性がある。

  FRBとOCCは発表文で、国内大手行の「事業活動やリスクプロファイルにレバレッジ比率要件をさらに合わせるものだ」とし、各行の借り入れ制限を測定する現行の手法を撤廃して個別行ごとのリスクに規制を合わせたい意向を示した。

  FRBとOCCの推計では、大手行の持ち株会社の資本要件は今回の提案の下で約4億ドル(約427億円)少なくなる一方、銀行が主要子会社について求められる資本要件は1210億ドル減る可能性があり、規制見直しは大きな意味を持つ。

  FRBとOCCのスタッフは、バーゼル銀行監督委員会での最近の合意にレバレッジ比率規制をよりよく適合させるための作業を数カ月にわたり進めてきた。ただ、事情に詳しい複数の関係者によれば、こうした取り組みは、グルエンバーグ総裁率いる連邦預金保険公社(FDIC)からの反対を招いた。同総裁はオバマ前大統領に任命された。

  FRBは今回の提案を賛成2、反対1で承認。ブレイナード理事が、「米銀行システムの与信の伸びと収益性が堅調」な局面での資本・流動性要件の緩和に異議を唱え、反対に回った。FRBとOCCは30日間の意見公募期間を設けた。

  FRBは10日にはリスクに基づく資本規則を見直し、年次ストレステスト(健全性審査)によりよく適合させるとともに、資本要件を各行の事業に合わせる内容の提案を発表していた。

原題:Wall Street Lending Could Rise by Billions in U.S. Proposal (2)、Fed and OCC Issue Proposal For Easing Up on Big Bank Leverage(抜粋)

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