ムニューシン米財務長官:ロシア債を制裁対象としない勧告を堅持

  • 米下院議員がロシア国債の取引やファイナンスを禁止する法案提出
  • 米財務省、ロシア債たたきは世界の市場を混乱させる恐れと警告

米下院議員2人がロシア国債の購入を禁止する法案への支持を呼び掛ける中、ムニューシン米財務長官は11日、議会に対して先に示したロシア債制裁に反対する勧告をトランプ政権は堅持していると述べた。

  シリアを巡る米国とロシアの対立リスクが市場を揺らし、ロシアの信用リスクを高め、通貨ルーブルを下落させている。こうした市場の混乱に加えて、ロシアのソブリン債の取引とファイナンスを阻止するための法案が提出され、立法化に向けた初期の段階にある。

  ノース・アセット・マネジメント(ロンドン)のポートフォリオマネジャー、ピーター・キスラー氏は電話インタビューで「人々が制裁を心配しない状態からシフトし、米国が年内にはロシア国債を制裁対象とする可能性もあるという見方が強まっている」と指摘した。

  ルーブルは一時3.1%下落したが、ムニューシン長官発言を受けて持ち直し、モスクワ時間午後7時35分(日本時間12日午前1時35分)現在は0.7%高の1ドル=62.5950ルーブルと、5営業日ぶりの上昇となるペース。

  米財務省は1月に公表した報告書で、ロシア債をたたけば市場を不安定化させ、ロシアを越えて「世界の金融市場やビジネスに負の影響が波及する」恐れがあるとして、ロシア債を制裁対象としないよう勧告していた。ムニューシン長官はこの日、同報告を支持するかとの質問に「そうだ」と述べた。

原題:Mnuchin Stands by Report Advising Against Russia Debt Sanctions(抜粋)

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